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オーストラリアの光熱費、電気とガスどちらが安い?

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なにかと物価が高いとさけばれるオーストラリア。

オーストラリア在住の日本人にとっては、移住はじめのころは、なかなか物価高になれず、節約に苦労する人も多いことだろう。

中でも、オーストラリアの光熱費については、世界トップレベルに高額だと言われている。

例えば、シドニー市民がの電気料金は、ニューヨーク市民の倍とも言われており、また、1キロワット時当たりの電気料金は、南オーストラリア州で約42セント(約40円)と、米国の約15セント、日本の約19円を大きく上回るという。

また、世界最大級の埋蔵量を誇る天然ガスも、外国への輸出量が大きな産業となっているため、国内への供給はひっ迫しており、そのせいでガス代も年々高騰している。

電気とガスはキッチンやバスルームになくてはならないエネルギーだが、キッチンや給湯器では電気を使う家が圧倒的に多く、ガスよりも安価と思われている。

そこで今回は、オーストラリアの電気とガスのどちらが安いかについて調べてみた。

オーストラリアでは、ガスはマイナー?

CheapStockImage_com / Pixabay

電気とガスはどちらも生活になくてはならないエネルギーだが、オーストラリアでは、キッチンや給湯でも電気の利用が圧倒的に多いと考えられている。オーストラリアで使われているガスは主にナチュラルガスと呼ばれている、LPGのこと。

ガスがメインに使われているのは、ビクトリア州、ニューサウスウェールズ州、南オーストラリア州、西オーストラリア州。
ガスの用途と言えば、主に給湯、暖房、クックトップ(キッチンコンロ)くらいに限られてくるため、どうしても電気が主力と見られがちだ。また、ガスは配管の設計が面倒とも言える、そのため、オーストラリアの家ではあまりガスが使われていない印象がある。

オーストラリアの電気料金:一番安いのはタスマニア州

geralt / Pixabay

電気料金は、消費された電気の毎キロワット時(kWh)で決まってくるのは日本と一緒。
家庭の場合は、配電業者に支払う「Daily Supply Charge」という基本料金がかかってくるが、電気料金は、州と配電業者によって変わってくる。オーストラリアも電力の自由化が進んでいるため、配電業者はAGLやEnergyAustraliaなどさまざまな会社から選ぶことができる。
各州の一般的な電力使用料金は次の通り。

  • クイーンズランド州: 28c/kWh
  • ニューサウスウェールズ州: 32c/kWh
  • ビクトリア州: 30c/kWh
  • 南オーストラリア州: 42c/kW
  • 西オーストラリア州: 27c/kWh
  • タスマニア州: 26c/kWh

こうやって見ると、アデレードを州都に持つ南オーストラリア州の電気料金が突出して高いことが分かる。
また、州が大きな島であるタスマニアは配電コストがかかるのかと思いきや、もっとも電気料金が安いことが分かった。
なお、電気の使用率が低い家庭においてもかかってくる「Daily Supply Charge」は、1日90セントから1.50ドル程度支払うことも念頭に置いておきたい。

オーストラリアのガス料金:最も安いのはニューサウスウェールズ州

PublicDomainPictures / Pixabay

天然ガスの料金は、消費される天然ガスのメガジュール(MJ)ごとに課金される。 繰り返しになるが、こちらも固定費となる「供給料金」が通常1日あたり65〜85セント加算されていく。ガスの場合は州および流通ネットワークによって大きく異なってくる。
州別のガス使用料金は次の通り。

  • クイーンズランド州: 6c/MJ
  • ニューサウスウェールズ州: 4c/MJ
  • ビクトリア州: 9c/MJ
  • 南オーストラリア州: 4.2c/MJ
  • 西オーストラリア州: 11c/MJ
  • タスマニア州: 8c/MJ

ガスの場合は、今度は南オーストラリア州とニューサウスウェールズ州が安く、パースを州都に持つ西オーストラリア州がダントツに高いことが分かる。これはまさに流通の問題があり、インフラの整備によって変わってくることが考えられる。また、タスマニア州は電気もガスも全豪トップレベルで安いことが分かった。

家電製品別に見る光熱費の格差

StockSnap / Pixabay

さて、州別に光熱の違いを見てきたが、今度は家電製品別に、電気とガスではどれくらい差があるのかを見てみよう。例えば、料理をする際のクッキングストーブ(コンロ)は電気タイプ(IHを含む)の家庭が多いと言われるが、火力がより強いガスコンロタイプの家庭もある。その場合、同じ時間使った場合にはどちらの方が安いのか?
各家電製品別の電気またはガス料金の違いについて表にしてみた。

 

家電電気料金 (p/hour)ガス料金 (p/hour)
クッキングストーブ(コンロ)
(1.1kWh/6MJ)
36c24c
暖房(2.4kWh/13 MJ)79c52c
衣料乾燥機 (3.3kWh/15MJ)109c60c
給湯器
(60 MJ/ 12kWh)
396c240c

 

このように見ると、やはり「ガス」をメインに使うようにすると、光熱費は節約できることが分かった。
シャワーなどの温水や毎日の料理はできればガスを利用する方が、長期的に見ると光熱費を節約できるだろう。

ガス代をさらに節約するなら料理はカセットコンロを使う!

とはいえ、日本と比べるまだまだ高い、オーストラリアのガス代。
なんとか節約できないものかと考えている人にオススメしたいのが、料理などでのカセットコンロ利用。
カセットコンロのボンベは一人暮らし~カップルであれば、1週間で3本あればもつので、12本あれば1ヶ月くらいは持ちそうだ。

そのため、Amazonやドラッグストアなどで安く買えば、ガス代はかなり安く済む。
これは日本でも海外でも同じなので、一度試してみては。

また、カセットコンロならオーストラリアのような電気ストーブによる料理よりも火力が強く、料理もしやすくなる。

とはいえ、カセットコンロでは焼き物などがしにいくいと思う人もいるかもしれない。

そんな場合は、イワタニの「カセットガスホットプレート 焼き上手さんα」がオススメだ。

カセットコンロながら、ホットプレートとしても使うことができ、鍋やたこ焼きも可能。ガラス窓付きの蓋もついているので蒸し焼きもできる。

電源不要なので、自宅利用からアウトドアでも重宝するスグレモノだ。

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