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メルボルンの治安の良い街・悪い街を移住前にチェック!

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メルボルン総領事館「安全の手引き」を発行

在メルボルン日本国総領事館は2016年1月、最新の在留邦人向け安全マニュアル「2016年度版安全の手引き」を発表した。「安全の手引き」は、在留邦人や一般渡航者が、同総領事館が管轄するビクトリア州・南オーストラリア州・タスマニア州において事件・事故に巻き込まれないための留意事項をまとめたもので、定期的に改定されている。

「安全の手引き」では、現地における犯罪発生状況を、具体例を挙げながら紹介している。日本は世界でも有数の治安維持国家であり、日本と同じような感覚で外国に滞在する、居住するのは危険だ。オーストラリアを含め欧米各国では「自分の身は自分で守る」という認識が常識であり、この認識不足から犯罪に巻き込まれるパターンが多いと同総領事館は訴えている。

オーストラリアは諸外国と比べれば、比較的治安の良い国であることには間違いないが、近年は先進国であっても「テロ」の脅威を含め、どこで何が起こるかわからない状況が続いている。そのため、各都市の犯罪状況については常に気にかけていたいものだ。

この手引きによれば、

[blockquote]ビクトリア州では、2014-2015年度は前年度対比で4.6%犯罪件数が増加、南オーストラリア州は人口比で見ると、性犯罪,暴行・傷害の発生率が3州の中で最も高い、タスマニア州は3州の中では犯罪発生率が低いが、観光地での車上狙い等を中心に,邦人の被害が発生している。[/blockquote]

という。

詳細については以下のボタンから「安全の手引き」をダウンロードして一読しておこう。

メルボルン総領事館発行「安全の手引き

 

さて、今回は「世界でもっとも住みやすい都市」に5年連続で選ばれているメルボルンにスポットを当て、メルボルン近郊の治安の良い街・悪い街について調べてみた。

世界で最も住みやすいと言われているメルボルンだが、昔はギャング抗争が頻繁に行われた豪州屈指の犯罪都市でもあった。

そのギャング抗争はドラマ化されたほどで、治安の悪いところは今でも豪州トップクラスの危険度と言われている。

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メルボルン近郊の治安の良い街、悪い街

ここでは、治安の悪い街を強盗や殺人などの「凶悪犯罪発生率の高い順」に、治安の良い街については、不動産サイトなどのレポートから選出した。

メルボルン近郊の治安の悪い街リスト

St Albans

 
メルボルン郊外北西部一体は比較的治安が良くないことで知られているが、その中で最も殺人事件の発生率が高いのがSt Albans。2001年よりアフリカ難民が定住するようになってから、エスニックな色合いを強め、今では住民の53%以上がオーストラリア国外の移住者となっている。


Footscray / Sunshine

 
両サバーブともビクトリア大学がキャンパスを構え、学生アパートなど格安の居住施設が多い学生街。ベトナム人街としても知られており、特にFootscrayでは、ベトナム系ギャングとネオナチの抗争がたびたび勃発してきた。シティへの交通の便が良い割りに物価が安いので、住むならSunshine North近辺のセキュリティマンションがオススメ。


Dandenong

 
西のSt Albans、東のDandenongと呼ばれるほどメルボルン屈指の治安の悪さを誇るが、近年、再開発が進んでおり治安状況は改善されつつあるという。メルボルンの人気の観光地「ダンデノン州立公園」とは、かなり離れている街なので、観光で「ダンデノン州立公園」を訪れる人はそれほど心配ない。


 

Melbourne City

 
シティ中心部はやはり豪州でもトップクラスの犯罪率となる。シティでの犯罪の傾向としては、飲酒がらみの暴行、ドラッグ、置き引き、スリなどが多いようだ。ナイトクラブの多いキング・ストリート、クィーン・ストリート付近へ夜出かける場合には注意したいところ。また、IS関連のテロの危険性も高いエリアなので、総領事館の注意喚起などの通達は遵守すること。


 

Williams Landing

 
メルボルン西部の新興住宅街として、近年、新築マンションや一戸建てが増加中のウィリアムズ・ランディング。それゆえに空き巣や泥棒、強盗の犯罪発生件数はメルボルン随一という。昨年度の統計では、なんと19軒に1件の割合で住宅侵入関連の犯罪が起きており、これはVictoria州でもダントツの数字となっている。

メルボルン近郊の治安の良い街リスト

Brighton

 
メルボルンCBDから車で約30分ほど南へ下ったビーチサイドの街。メルボルン屈指の高級住宅街で、オーストラリアのセレブが多く住んでいることでも知られている。私立のBrighton Grammar School(男子校)、Firbank (女子校)は日本人子女も多く通っているという。家族で住んでいる人が多いが、シェアなどするなら学生でも住めなくはない。また、概ね東のビーチエリアは治安が良いといわれている。


South Yarra

 
メルボルンCBDからわずか4キロという立地の良さが人気の住宅街。王立植物園やヤラ・リバーなど多くの自然に囲まれ、Chapel Streetと呼ばれる歴史のある教会や町並みは、落ち着いた大人の雰囲気をかもし出している。Age紙によるメルボルンの最も住みやすいサバーブに選ばれたこともある。


Donvale

 
アジア人が比較的多く住む街の中で、治安が良い住宅街の代表格がドンベール。メルボルンCBDへは20キロ離れているが高速道路1本で行けるので、車があれば便利。また、学校も多いので家族連れにとっては住みやすい町のひとつと言えるだろう。家賃は郊外にしてはやや高め。


Fitzroy / Carlton

 
メルボルンを代表する音楽とアートの町。メルボルン大学にも程近いこの両エリアは、留学生はもとより社会人も多く住んでいる。住んでいる人の国籍もさまざまで40%以上が外国人という。メルボルンCBDからわずか2キロということもあって、治安が心配されがちだが、オープン・カフェが軒を連ね、テレビ番組のロケ地としてもよく使われるだけあって、治安は良い。


Essendon

 
メルボルン北部を代表するエリアと知られているエッセンドンは歴史のある町並みが特徴。フットボールと教育が盛んな街で、落ち着いた雰囲気が漂っている。75%ほどが英語圏の住民のため、日本人やアジア人はあまり住んでいないと言われている。


メルボルンは比較的治安の良い町が多いため、今回紹介したエリアの周辺も同様に良い治安の町が多い。同様に治安が悪いエリアというのもその周辺も同様に治安が悪いことが多い。

概ね西部エリアは治安の悪い地域が多いが、物価は安い。そして治安が良い地域は高級住宅街なので物価は高くなる。これらを総合して考えて住む場所を決めると良いだろう。

また、その他の地域の治安については、別記事の「シドニーの治安の良い街・悪い街を移住前にチェック!」「ブリスベンの治安の良い街・悪い街を移住前にチェック!」「ゴールドコーストの治安の良い街・悪い街を移住前にチェック!」を参考にしてみよう。


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