最も手軽なスーパーフードはチョコレートだと南オーストラリア大学が証明
近年、日本の美容業界でも注目を集めている「スーパーフード」。
スーパーフードとは、主に人間の体内では作り出せない「必須栄養素」を含む抗酸化力のある自然食品のことを指す。
- 栄養バランスに優れ、一般的な食品より栄養価が高い食品であること。あるいは、ある一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれる食品であること。
- 一般的な食品とサプリメントの中間にくるような存在で、料理の食材としての用途と健康食品としての用途をあわせもつ。
ー 社団法人日本スーパーフード協会
良く知られているものでは、アサイーやチアシードなどが挙げられるが、現在も研究段階と言える分野のため、今後もスーパーフードと呼ばれるさまざまな自然食品にスポットが当てられていきそうだ。
日本で人気のスーパーフードといえば?
日本でスーパーフードといえば、チアシード他、以下のようなものが知られている。
そんな健康志向の人たちの間で流行しているスーパーフードだが、
アデレードに本部を置く南オーストラリア大学の研究チームがこのほど、チョコレートの驚くべき効能を発表したとして話題となっている。
そこで、今回は南オーストラリア大学のその研究について、紹介する。
長年の研究で発見されたチョコレートの驚くべき効能
かつては、虫歯の原因、肥満の原因とも言われ、忌み嫌われていたチョコレートが今、スーパーフードとして脚光を浴びている。
なぜ、チョコレートがスーパーフードとして一躍注目されたのかといえば、まったくひょんなことから研究が広がったのだという。
それはもともと、米国のメイン州立大学が1970年代から研究してきた「血圧と脳機能」という研究から始まった。
2001年から2006年にかけて、メイン州立大学ではダイエットに成功する人たちついて研究していた。
その研究に協力していた南オーストラリア大学が被験者のデータについて解析したところ、ダイエットを無駄なく成功させた被験者たちの中に、週に1回はチョコレートを食べていることがわかった。
さらに、週に1度チョコレートを食べている被験者は、視覚認識が高く、記憶力や空間認識能力に優れ、作業記憶、抽象的推理、精神テストにおいても能力が高いことが分かったのだ。
チョコレートはわざわざスーパーフードの専門店に行かなくても、それこそ近所の「スーパーで手に入るフード」だ。
この研究から、チョコレートに含まれるカカオ・フラバノールという成分が、加齢によっておこる認識能力(老眼や反射神経など)や記憶力の低下などを抑える効果があるということが分かった。
フラバノールは、ブドウ、ブルーベリーなどの果物や野菜などに含まれているが、チョコレートが突出しているのだという。
チョコレートといえば、日本ではカカオポリフェノールばかりが注目されがちだが、カカオポリフェノールに加えてこうした効能があることは特に高齢の人にとっては朗報だろう。
もちろん、食べ過ぎはよくないが、子供にも適度にチョコレートやココアを摂らせることで集中力を高めたり、目の疲れをいやしたりすることが期待できる。
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