海外永住者・移住者が知っておくべき、義務教育教科書の無償配布の申し込み
海外移住の際には義務教育教科書の申請を
日本では年度末を迎え、新年度の準備に向けて慌しく過ごしている人も多いことだろう。特に、小学生や中学生の子どもを持っている場合には、進学や進級の準備で家庭でも忙しくなるのが、この3月だ。
そんな中、海外に在住する日本人の場合には、3月が年度末ではない場合も多いため、意外とのほほんと過ごしてしまうこともあるかもしれないが、日本の年度末は海外子女にとっては、少々大切な季節でもある、というのが、今回の「義務教育教科書の配布」の話だ。
文部科学省では、1年間以上保護者の海外赴任に帯同する日本人小・中学生に、義務教育教科書を無償で配布している。オーストラリアの場合は、在シドニー総領事館ほか在住する州の在外公館が義務教育教科書配布の窓口となっているので、オーストラリアに1年以上滞在する場合には、この義務教育教科書の配布に申し込んでおきたいところだ。
「義務教育教科書の配布」と聞くと基本的には、日本に帰国する予定がある子女を対称にしていると思われがちだが、少なくともオーストラリアの場合には、永住者でも将来日本で教育を受ける意思を持つ子女には教科書を無償配布してくれる。
義務教育教科書の申し込みは前年の9月が基本
在シドニー日本国総領事館では3月31日(月)~4月11日(金)、平成26年度(2014年度)小学校前期用教科書及び中学校教科書(通年用)の配付を行うが、
配布の対象は、以下のようになっている。
当館に在留届を提出されており、日本国籍を保持する義務教育年齢者(小・中学生)で、事前に申し込みをされている方
そのため、今回の受け取りは昨年の9月に申し込んだ人が対象となっている。
しかし、諦めるのはまだ早い。
同領事館では、9月に配布予定の小学校後期用教科書の申し込みを3月31日(月)~4月11日(金)の期間で行うほか、通年用の教科書についても、申し込みができなかった人のために、海外子女教育振興財団を通じて「追加申請」を行うことができる。
これは、シドニー在住の場合には在シドニー日本国総領事館を通じて行う(その他の州の場合は、州都にある在外公館に連絡する)。
手順としては、
- 教科書追加送付申請書をダウンロード
- 申請書に記入し、シドニー総領事館まで送付(郵送、メール、FAXなど)
- 申込後、本邦の海外子女教育振興財団から申請者に連絡がありますので、送料等の支払方法や送付先について確認する
となっている。
気になる人は、シドニー総領事館まで伺うか、ホームページを参照しよう。
在シドニー総領事館のホームページ: http://www.sydney.au.emb-japan.go.jp/japanese/life_and_safety/children_education.htm
なお、海外で配布される教科書は全世界共通となっている。例えば、小・中の国語は光村図書、算数・数学・生活・中学理科・社会・英語は東京書籍、小学理科は大日本図書などと決まっている。
そのほかの主な入手方法は、以下の通り。
- 出国前に海外子女教育振興財団(JOES)から受け取る。
- 現地の日本人学校・補習授業校の生徒は、入学・編入学・進級時に学校から受け取る。
- 配布条件を満たさない場合は、OCS(Overseas Courier Service。海外新聞普及株式会社)などから実費で購入する。
【追記】
というわけで、先日、早速申し込んで、日本の教科書をもらってきた。
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