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ゴールドコーストの治安の良い街・悪い街を移住前にチェック!

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ゴールドコーストはオーストラリア屈指の観光地として知られ、全豪各地はもとより海外からも多くの観光客が訪れる。

日本人観光客や留学生、ワーキングホリデーメーカーらも多く訪れ、日本人の長期滞在者は永住者・学生らを含めると1万人超と言われている。

そんな日本人が多く住むゴールドコーストだが、やはり観光地とあって、金銭目的の犯罪や若者による犯罪が多く発生している。

そこで、今回はオーストラリアを代表する観光都市・ゴールドコーストの治安の悪い街・治安の良い街を、

ゴールドコースト市警察およびクイーンズランド・オンライン・クライム・マップからのデータを総合し、その街の横顔とともに紹介する。

ゴールドコーストの治安状況

ゴールドコーストの犯罪率
オーストラリアの統計サイト「Numbeo」によれば、ゴールドコーストの治安状況は100点満点中42.81と、比較的安全という指標が出ている。
特徴的な項目としては、以下の通り。

  • 3年間での犯罪増加率:63.29(高)
  • 人種や皮膚の色、宗教によって身体的な攻撃をうける可能性:28.21(低)
  • ドラッグの使用や販売:62.34(高)
  • 昼間に独りで歩くことの安全度:82.28(非常に高い)

このように、犯罪率は増加傾向にあるが、昼間のツアーが多い日本人観光客が危ない目に遭う可能性は低そうだ。
しかし、移住となった場合はやはり気をつけないといけない点は多々あるだろう。

ゴールドコースト近郊の治安の悪い街リスト

ゴールドコーストの犯罪の特徴としては、「窃盗」および「ドラッグ系の犯罪」が多いこと。
豪州屈指の観光地とあって、昼間の治安は家族連れで賑わうなどそれほど悪くはないが、夜になるとその顔は一変する。
中心地のナイトクラブや観光スポットなどを中心に犯罪が起きやすく、2016年以降、犯罪率は高まっている。
それでは、順にゴールドコーストの治安の悪い街について紹介する。

サーファーズ・パラダイス(Surfers Paradise)

ゴールドコーストの観光拠点であるサーファーズ・パラダイスはやはり犯罪率が他のサバーブよりも圧倒的に高く、治安が良いとは言えない。
特に昼間は窃盗、夜は酒絡みの暴行事件やナイトクラブなどでのドラッグ関係の事件が頻発している。

また、毎年11月ごろに行われる「スクーリーズ」(高校生の卒業イベント)は悪評高く、毎年のように急性アル中やドラッグのオーバードーズによる死者が出ているため、この時期は深夜などの徘徊は非常に気をつける必要がある。さらに、高層マンションなどが立ち並ぶせいか、酩酊した若者による転落事件などが毎年のように報告されるなど治安状況は一気に悪くなる。

サウスポート(Southport)

サウスポートは裁判所やTAFE、地元企業などが集まる「ビジネスディレクトリ」として知られている街。
東西に延びる住宅街はアジア系の移民にも人気で、アクセスも便利だが、路上強盗や空き巣の犯罪率はゴールドコースト市内でもダントツに高い。
特にCBDのScarborough Streetからチャイナタウン付近は夜になると人通りが少なく、警察のパトロールも手薄となるので、深夜の徘徊などは避けるのが無難。イベントが多く開催されるサウスポートだが、夜はタクシーも見つけにくくなるので、早めの帰宅を心がけよう。

マイアミ/バーレーヘッズ(Miami / Burleigh Heads)

マイアミはかつて失業者やアイランダー系の移民が多く住む街として知られており、暴力事件などが頻発するなど治安の悪さは昔から知られていた。
バーレーヘッズはオーストラリアを代表するサーフスポットで世界大会も行われるサーフカルチャーの街。高級住宅街としても知られ、住宅価格の中央値は2018年で81万ドル(7800万円)と高い。その分、空き巣被害などが多く報告されている。ビーチはゴールドコースト観光のスポットしても知られ、さまざまなイベントが開催される。こうしたイベント時期には多くの人で賑わうため、犯罪率が高まる模様。

アッパー・クーメラ(Upper Coomera)

近年、最新のスポーツ施設などの建設が始まったほか、新興住宅街としての区画整備が進行している街として注目を集めているアッパー・クーメラだが、かつてはバイキー(Bikie:バイクで集団走行する豪州特有のギャング集団)の抗争事件が多かったことから、イマイチ人気の上がらない状態が続いている。現在整備中の新興住宅街が整備されてくると、治安もやや落ち着いてきそう。

へレンズベール(Helensvale)

大人向けの人気ナイトスポット「Night Quater」やゴルフ場があるほか、ブリスベン空港へと通じる急行停車駅があるへレンズベール。ここも昔から比較的、犯罪率が高い地域として知られている。日本人も多く住む地域としても知られており、高級住宅街やゴルフ場周辺で空き巣や窃盗、ドラッグ系の犯罪が多いが、近年はライトレールが通り交通系の犯罪も増えてきている。

ネラング(Nerang)

交通の要所として知られているネラングは、あおり運転(Road Rage)などから発生する交通事故などの犯罪が多い地域。
また、スタントパークや国立公園なども点在し、日本人観光客には知られていない観光スポットが意外と多く、週末などは他地域から訪れるアウトドア好きな人で賑わうため、運転には注意したいところ。
犯罪の中心は窃盗や空き巣となっているので、移住する場合は、ガレージや玄関などのセキュリティーを強化したいところ。

ゴールドコースト近郊の治安の良い街リスト

オーストラリアの市としてはそれほど広くないゴールドコースト。先述の通り、他都市と比べて治安は良いほうだと言えるが、観光エリアとローカルエリアでは治安状況もかなり変わってくる。
そんな中、ローカルの人が選ぶ安全な街(Suburb)は以下の通り。

バンドール(Bundall)

バンドールは家電量販店が集うショッピング・エリアと内海に面したウォーターフロントの高級住宅街と2つの顔を持つ。
閑静な住宅街は昔から住んでいる人も多く、ファミリーや高齢者が多く静かで安全だと言える。
高層マンションなどはほとんどなく、見通しの良い道路も多く張り巡らされているという点が治安の良さを守っているようにも思える。

ブロードビーチ・ウォーターズ(Broadbeach Waters)

オーストラリア最大級のショッピングモール「パシフィックフェア」の北側に広がる、ウォーターフロントの住宅街。
観光拠点でもあり、レストランが立ち並ぶブロードビーチへも徒歩圏内。
どこへ行くにもアクセスが良く、病院や学校などの生活インフラも充実しているため、生活しやすいことで知られている。

タライ(Tallai)

ゴールドコーストというとビーチのイメージが強いが、ビーチ沿いはどうしても犯罪が増えやすい傾向にあり、治安面を考えてアウトバック(山の手地域)に住む人も多い。
タライはその中でも閑静な住宅街として人気。高速道路(M1)からも程近く、近年は高級住宅街化が進んでいる。
近隣には学校も多いので、家族で住むのにオススメ。

ラブラドール(Labrador)

穏やかな内海沿いに住宅街が広がるラブラドールは、昔から人気の居住区域。中心地であるサーファーズやサウスポートからも近く、それでいて静かな海沿い街というのが人気の秘密。
ゴールドコースト大学病院へも近く、ブリスベンへと続く高速道路へもアクセスが良いという利点も。

ロビーナ(Robina)

日本人が多く住むエリアとして知られるロビーナは学校や病院、巨大ショッピングモール「Robina Town Centre」が駅から徒歩圏内と、生活しやすい点が人気の秘密。
治安面については「不動産屋が住みたい街」といわれるほどで、治安面も良好だ。
セキュリティーゲートが付いたタウンハウスや集合住宅も多く、家族で安心して住める地域と言える。

このように、ゴールドコーストの治安状況はオーストラリアの主要都市に比べると安全な街と言えるが、
やはりビーチ沿いの観光スポットにはさまざまな人が集まるので、移住であれ観光であれ用心したいところ。
今回紹介した街以外でも治安の良い街はあるので、移住する場合には不動産業者に聞いてみるとよいだろう。

また、その他の地域の治安については、別記事の「シドニーの治安の良い街・悪い街を移住前にチェック!」「メルボルンの治安の良い街・悪い街を移住前にチェック!」「ブリスベンの治安の良い街・悪い街を移住前にチェック!」も参考にしてみよう。


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