日清のCMより過激!? オーストラリアの「ヤリスギちゃったTVCM」ベスト10
日清食品のロングセラー商品「カップヌードル」のテレビCMが、視聴者から「不倫を擁護している」などの声が多く寄せられ、4月8日に放送が中止された。
ビートたけしが主演し「いまだ!バカやろう」のキャッチフレーズでインパクトのあるCMだったが、矢口真里の不倫離婚騒動がいまだに尾を引いていることが露呈したかたちだ。
放映を中止するほど倫理を欠いているかと聞かれれば、許容の範囲内にも思えるが、いかに日本の社会がクレーム社会だということが分かる典型的な例だろう。
さて、海外に目を移せば、日清のCMなんかよりも、もっとえげつないCMはたくさんある。
そこで今回は、オーストラリアのキュレーション・メディア「GQ Australia」から「ヤリスギちゃったTVCMベスト10」を紹介する。
1.HOLDEN
豪自動車メーカー「HOLDEN」のCOLORADO7のCM。自動車を運転している男性のセリフ「Bloody caravaners」が多くの視聴者から「不適切な言葉」という苦情を受けた。「Bloody caravaners」というセリフはCM内では「やれやれ、どいつもこいつもキャラバン好きだな」というような肯定的な意味合いで発せられているが、直訳すれば「くそキャラバンどもめ」というような強い言い方になるため、苦情が殺到したようだ。キャラバン(トレーラー)はオーストラリアでは一般的に利用されており、「Bloody(ひでぇとかくそとかの強調語)」もオーストラリアでよく使う俗語。豪州の国産自動車メーカー(実際はGM傘下)としてオーストラリアっぽさをそのセリフに込めたのだろうが仇となった。
2.ASHLEY MADISON
アシュレイ・マディソンは、既婚者向けの不倫相手マッチングサービスが世界的に話題となった出会い系サイト。矢口でダメなら、このサイトがTVCMできること自体驚きだ。歌に出てくる「looking for someone other than my wife:妻ではない誰かを探してる♪」という歌詞が当然、「性差別だ!」とクレームを受け放送中止に。
3.FANTASTIC SNACKS
クラッカーのCMだが、ご覧のとおり、妻役の女性が夫の唇を舐めまわすシーンが「過激な性的表現」とみなされアウトに。大人向けのお菓子というイメージを植え付けたかったが、災いした。
4.UNICHARM
日本でもおなじみのユニ・チャーム「ソフィ」の豪州版CM。女性は生理中にイライラしたり、体調がすぐれなくなったりするが、ソフィを使えばすっきりできるという主旨なのだろうが、誇張した演出が「性差別・女性蔑視」につながるとして多数のクレームを受けた。
こちらは別の動画。
5.SPORTSBET
公営ギャンブルのスポーツベットは数多くの動画CMを配信していることでも有名。この打ち切りとなったCMはすでに削除されているが、汗だくの男性が汗を拭くシーンが問題となった。
6.STAN
オーストラリアのコメディ女優レベル・ウィルソンが出演した問題CMがこちら。セクシーなシーンを見ながら「Big Pussy」と放送禁止用語を言ったかと思いきや、ズームアウトで「大きな猫ちゃん」のことと分かるジョークCM。残念ながら笑いではなく反感を買ってしまったようだ。
7.UNILEVER
ヘアケア製品で有名なユニリーバのCM。こちらは男性化粧品「LYNX」のCMにおいて、男性同士のキスシーンが問題となって打ち切りに。
映像は残っていないが写真を見る限りでは、それほど問題になるほどのことでもないような。
8.HYUNDAI
韓国の自動車メーカー・現代(ヒュンダイ)の豪州版CM。「強く、美しく」をキャッチコピーにしたSUVのTVCMだが、蛇をベルトで一撃するシーンが動物愛護の観点から「暴力的・動物虐待」という苦情が多く寄せられた。
すでに削除
9.SCA HYGIENE
スウェーデンの老舗ヘルスケア・カンパニーSCAも引っかかった。「Shit!(クソ!)」と「Sheet」をかけたダジャレCMなのだが、やはりShitという言葉は不適切であるということから、問題となった。
10.EDGEWELL
カミソリのSchickなどを擁するパーソナルケアカンパニーEDGEWELLのTVCM。女性用のトリミング用品のCMなのだが、盆栽を”あそこの毛”に見立てたことから、「過度な性表現」とされ問題に。婉曲な表現をしたつもりが逆に視聴者の想像を掻き立てということか。
日清食品さん、CMはダメでも、こちらの品質は間違いないよね!
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