母の日には“菊”を贈り、レストランで朝食がオーストラリア流。というわけでBillsは母の日に予約できるのか?
母の日に何をプレゼントするべきか?
日本もオーストラリアも、5月の第2日曜日は「母の日」として定着している。
母の日は、米国の南北戦争時代の平和活動家アン・ジャービスの死後、娘のアンナが母親を追悼するために開いた小さな会が5月の第2日曜日だったということが由来とされている。その際、祭壇に白いカーネーションを手向けたことから、母の日にカーネーションを贈る風習が根付いたという。
「世界で一番過酷な仕事」として、最近Youtubeでも大きな話題となった”お母さん”に感謝の気持ちを伝える日、それが母の日なわけだが、感謝の気持ちとともに贈るプレゼントは誕生日祝いと同様、毎年の行事となるとなかなかアイデアも尽きてくるというものだ。
↑ World’s Toughest Jobはオンライングリーティングカード会社「CardStore」の母の日特集のCM
さて、母の日ギフトの傾向は近年、カーネーションだけではなく、スイーツや雑貨を付けて送るのが主流だという。そこで、今年は何を贈ろうかと楽天やアマゾンを覗く人も多いだろうが、こちらも正直、毎年変わり映えしない。
アマゾン母の日特集
千趣会 母の日特集
そこで、今回紹介するのはオーストラリア式の母の日ギフトだ。
海外では日本と異なる母の日の祝い方があるわけだが、オーストラリアの母の日の風習について知ることが新しい祝い方のヒントとなるかもしれない。
母の日に贈る花はカーネーションではなく菊!?
さて、オーストラリア在住の人やオーストラリア人のパートナーを持つ人の中でよく知られているのが、「オーストラリアでは母の日に来カーネーションではなく、菊を贈る」ということ。
菊だなんて縁起でもない!と怒る人もいるだろう。
実際にオーストラリア人のパートナーを持つ知人に聞いたところ、「菊といっても日本の葬式で供えられるような菊じゃない」との回答が返ってきた。
日本人の感覚なら、それもそうだ。こんなの贈った日にゃ、逆にこちらがこの花を添えられるような事態になりかねない。
実は、オーストラリア人が母の日に贈る「菊」というのは、その多くが「ガーベラ」のこと。キク科は種類が多く、タンポポ・ガーベラ・ダリヤ・アザミ・ベニバナ・アスターなどがあるのだ。
しかも、よくよく調べてみると、別にガーベラがメインでもなさそうで、愛情を表現するバラやチューリップなどの方がどうやら市場には出回っているようだ。
母の日には、朝食を食べに出かけよう
さて、もう一つオーストラリアの母の日には定番がある。
それは、母の日の朝に家族または夫婦でレストラン出かけ朝食をとるという習慣だ。
母の日に感謝して、子どもや夫がその日の家事を母に代わってすべて行うという風習から由来するのだという。
総務省のデータによれば、男女別で家事に関わる時間数を各国と比較した場合、日本の男性は家事関連時間がかなり短いことが分かる。
そのため、オーストラリアでは普段から男性が朝食を作っているケースが多く、母の日のサプライズにはなりにくということから、レストランでプチ贅沢な朝食を母に贈るというのが広まったと思われる。
また、オーストラリアでは、朝食をカフェでとる人が多く、平日でも早朝ランニングやウォーキングで軽く汗を流した後、カフェでくつろぐというケースはよく見られる光景。日本でいうところの「朝活」は昔から日常茶飯事というわけだ。
そのため、オーストラリアでは母の日には、カフェやホテルで朝食の特別メニューの看板を見つける機会が多い。
世界一の朝食レストラン「Bills」は今から予約できるか?
さて、ここまでオーストラリアの母の日の風習を見てきて、今年は、「レストランで朝食を」をやってみようと思う人もいることだろう。
そこで思い起こされるのが、シドニーに本店を構え、「世界一の朝食」と称されるレストラン「Bills」だ。
Billsは現在、シドニー3店舗、日本に4店舗、ロンドン、ホノルル、ソウルにも店舗を構える一大レストランとなった。
この人気店の名物「Breakfast」をぜひ予約したい!
というわけで、実際にホームページから豪州と日本の店舗で予約に挑戦してみた。結果は動画の通り。
母の日のギフトにも最適ですよ♪
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