レシピ不要で話題!「太らない パスタ」の作り方と別腹の正体を豪州の医療ジャーナリストが発表
パスタが太るというのは炭水化物と糖質のせい
いつでもカンタンに調理できる「パスタ」は、女性にも人気のレシピ。
ところが、パスタにはダイエットの敵となる「炭水化物と脂質」が多く含まれているため、ダイエット中の女性にとっては、なかなか手の出せないメニューの1つとなっている。
しかし、オーストラリアの公共放送「Australian Broadcasting Corporation(ABC)」がこのほど、「太らないパスタ」の作り方を紹介しで話題となっている。
さて、「太らないパスタ」の作り方とはどのようなものなのか?
これは、健康に関する謎や疑問について検証する番組「Trust Me, I’m a Doctor」で紹介された。
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同番組のホストであり、メディカル・ジャーナリストのマイケル・モズレー氏によれば、「パスタで太る」メカニズムは以下のような流れだという。
パスタの主な栄養素は炭水化物であり、炭水化物は体内で非常に吸収されやすい。
炭水化物は、消化されると「グリコーゲン」に変化する。
グリコーゲンは糖質なので、炭水化物をたくさん摂ると血糖値が一気に上がるのだ。
血糖値が急激に上がると、血糖値を標準に戻す成分である「インスリン」が分泌され、今度は血糖値が急激に下がる。
この血糖値の急激な上昇と下降が空腹感を生むのだという。
そして、これこそが、「ケーキは別腹」と呼ばれる正体で、ケーキだけではなく、白米、パン、ポテト、パスタなども同様。
これによる空腹感を抑えるには、繊維質の豊富な食品が良いとされている。
太りにくいパスタの作り方
さて、このように「太りにくいパスタ」を作るには、「血糖値を上げない」ことが重要となる。
分かりやすく言えば「糖質を摂りすぎない」こと。
ただ、「パスタの量を減らせばいい」というのでは、意味がない。
そこで、番組では「できたてのパスタ」「冷蔵したパスタ」「冷蔵後に温め直したパスタ」の3種類のパスタを用意し、数週間にわたって被験者に食べてもらい、血液を15分ごとに2時間採取する実験を行った。
その結果、血糖値が低かったのは、「冷蔵後に温め直したパスタ」「冷蔵したパスタ」「できたてのパスタ」という順番になった。
しかも、「冷蔵後に温め直したパスタ」は、血糖値の上昇率が「できたてのパスタ」の50%となる結果となったのだ。
これは、パスタだけに限らず、白米やパン、ポテトなど「でんぷん質」の多い食品すべてに有効のようで、「でんぷん質」は温めて、冷ますことで構造が変化し、食物繊維と同様の働きを持つ「難消化性でんぷん(レジスタント・スターチ)」に変化するからだそうだ。
さらに、難消化性でんぷんは血糖やインスリンの上昇を抑える効果が認められている。
冷めたパスタは食べたくないという人も多いだろうが、難しいレシピを必要とせず、温め直すだけで、「太りにくく」パスタを食べられるというのは、女性にとっては夢のような話ではないだろうか。
このように「Trust Me, I’m a Doctor」では医学を家庭の視線に合わせた実験を通じて情報を届けてくれる。
健康や病気に関する知識を深めたいときには、一度見てみよう。
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