「ネプ&イモトの世界番付」でも紹介。豪州移住者が知っておくと便利な豪州のリサイクル・システム
先日、珍しいメールが届いた。
日本テレビで放送中のバラエティー「なんでもワールドランキング ネプ&イモトの世界番付」の制作会社からで、以下のような内容だった。
2月6日放送の回で各国のファッションについて紹介する予定です。
その際に「オーストラリアでは衣類を回収するボックスがあり、
中古衣料回収制度が整っている」ということを紹介したく思います。~~~中略~~~
お写真をご提供していただくことは可能でしょうか。
実際によく見ている番組(オーストラリアのジャスミンはホント可愛いよね!)なので、快く引き受けて写真を撮りに行ってきた。
番組の構成上、VTRに入る前のトークの挿絵といった小さな扱いではあるだろうが、
オーストラリアで細々と運営している制作プロダクションの身である筆者としては、人気番組から声をかけてもらって、嬉しい限りだ。
というわけで、番組の詳しい内容は2月6日のオンエアを楽しみにしておくとして、
ここでは、今回「なんでもワールドランキング ネプ&イモトの世界番付」でも紹介される中古衣料回収のシステムに加えて、ゴミの回収、リサイクルについて紹介する。
オーストラリアに移住してきたばかりの人や今後オーストラリアを離れることを検討している人でゴミの捨て場に困っている人などにはお役に立てるかもしれない。
豪州のリサイクルで知っておきたい「Salvation Army」とは?
豪州に住んでいる人なら1度は見たことのあるこのロゴマーク。これは、「サルベーション・アーミー」と呼ばれる、社会福祉事業、教育事業、医療事業を推進するキリスト教(プロテスタント)の教派団体(日本では日本福音同盟に加盟)。世界で1万2000ヵ所近くの社会福祉施設、教育機関、医療施設を運営しており、世界最大級の福祉団体と言える。
さて、着なくなった衣類がたまってきている人は、サルベーション・アーミーが運営する「SALVOS STORES(サルボス・ストアーズ:通称サルボス)」を利用するといいだろう。
サルボスでは、中古衣料品のほか、捨てるのが面倒な家電製品や家具なども無償で引き取ってくれる。売上はサルベーション・アーミーの資金となり、オーストラリア国内では主にドメスティック・バイオレンス、ドラッグ・アルコール・ギャンブル依存症などの社会問題に悩む人たちの救済資金に充てられる。
オーストラリアでは一般的に粗大ごみは市が有料で回収しているので、ゴミが処分できて、さらに慈善事業にも貢献できるというわけだ。
中古ショップとしてのSALVOS STORESの激安度
さて、サルボスを訪れた人なら、まずその値段の安さに驚くだろう。商品はもちろんすべて中古品だが、探せばなかなかの掘り出し物もある。
例えば、こちらESPRITのパーカー、中古品ではあるものの、なかなかきれいな代物だ。
値札を見ると5ドルとなっている。
これだけでも「安い!」と唸りそうだが、実はこの値札をよく見てほしい。
この日は火曜日。
実は月曜~水曜日は赤い値札がついていれば、6ドル以下の商品はすべて1ドルに、7ドル以上の商品はすべて3ドルになる。
というわけで、このESPRITのパーカーはなんと1ドルだ。
また、衣料品のほかにも、家具や家電製品、日用品なども販売しており、新品を売っている店もある。
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シッピングセンターでも不用品を回収「Charity Clothing Bin」
また、SALVOS STORESが近くにない人はショッピングセンターに時々おいてある「Charity Clothing Bin」と呼ばれるチャリティーボックスを利用しよう。Charity Clothing Binは全豪各地にかなり多く存在し、シドニー近辺だけでも72ヶ所ある。
衣類だけでなく本や玩具などの不用品なども、郵便ポストのような感じで使われている。また、これらの不用品は回収された後、貧困に悩む発展途上国に送られていたりもするので、こちらも不用品を処分することでチャリティーに参加することができるのが特徴だ。
このように、オーストラリアではリサイクル文化が根付いているので、オーストラリアで不用品を処分したくなったら、ぜひ、これらのシステムを利用したいところだ。
近所のSALVOS STOREを探す:http://salvos.org.au/contact-us/find-the-salvos-near-you/
粗大ごみはリサイクルセンターへ
では、机やテレビなどの粗大ごみを捨てるにはどうすればいいか?
この場合は、リサイクルセンターに持っていくのが良いだろう。
リサイクルセンターは全豪各地にあるが、例えば、QLD州ゴールドコースト地域内には12のリサイクルセンターがある。
中でも一番大きいのが「Molendinar Waste and Recycling Centre」だ。
リサイクルセンターは、ほぼ毎日(年間363日)オープンしているので、週末・平日に限らず、捨てたい時に捨てることができるのが特徴だ。
敷地が広大で、どこに何を捨てればよいのかが分からないと思う人もいるが、案内看板も見やすくなっている。
ちなみに、ここは木の机を捨てた場所だが、かなり広いので捨て場所に困るということはないだろう。
というわけで、利用したい人のために以下に地図を付けておくので、利用してみよう。
リサイクルでもこんなにオシャレ!
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