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住宅価格の中央値ほか、オーストラリアで初めて家を買う前に覚えておきたいこと

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オーストラリアの永住権または市民権を得た人の多くが「マイホーム」の購入を考えることだろう。

かつて日本では「夢のマイホーム」という言葉もあったが、終身雇用の崩壊や経済の混乱などで今では、「賃貸派」「持ち家派」に分かれるようになった。また、家やマンションを購入する人の中にも投資用として買う人も増えている。

そこで、今回はオーストラリアで初めて家を買うことを考えている人のために、さまざま中央値のデータを紹介する。

※画像はいずれもクリックで拡大可。

平均的な居住費

多くの人が初めての家は住宅ローンを利用して購入する。住宅ローンを含む居住費とはいったいどれくらいがかかってくるのか。
こちらは2011/12年度の平均的な居住費(週)。こうやってみると、意外にもノーザンテリトリー(北部準州:州都ダーウィン)が週$529ドルとかなり高いことが判明した。
また、賃貸(レント)の場合には南オーストラリア州(州都:アデレード)が週$243ドルと最安値で、続くタスマニア州(州都:ホバート)が週$255ドルと、この両州に住めば比較的安く賃貸できることが分かる。

住宅ローンをする人の場合(週)

オーストラリアで賃貸をした場合の平均居住費

賃貸の人の場合

住宅ローンをした場合の平均居住費

上がり続けている居住費

こちらの統計は1996年~2013年までの平均的な居住費について示したグラフである。これを見る限りオーストラリアでの暮らしは年々お金がかかるようになっているようにも見受けられるが、それだけ経済が安定しているということも言える。居住費が上がっているイコールお金がたくさん使われていることを示すからだ。

上がり続けている居住費のグラフ

住宅価格の中央値

さて、上がり続けている住宅価格についてはどうだろうか。こちらも2011/12年とやや古い情報なので、これよりも上がっていることを想定してほしいが、やはり南オーストラリア州とタスマニア州は新築住宅でも安く変える傾向にあるといえるだろう。

特徴的なのは西オーストラリア州(州都:パース)のユニット(日本でいうマンションやアパートに相当)の価格が飛び抜けて高いことだ。これは、投資用のマンションを買うならば非常に高くつくということが言える。これが意味するところの原因の一つは、つまり、人の流動が多くマンションなどの賃貸向け物件が少ないことが言える。

分かりやすく言えば、オーストラリアでマイホームを持つならば5000万円~7500万円くらいの物件が中央値になると考えれば良さそうだ。

また、シドニーやメルボルンはやはり一軒家を購入するとなると、それ相応の資金が必要となる。2017年となった今では、シドニーでは億ションはまったく珍しくなく、1ミリオンを下回る物件を探すほうが難しいとさえ言われているくらいだ。


Separate house:いわゆる一軒家 Terrace:テラスハウス(連棟物件) Unit:マンションやアパート

オーストラリアの住宅ローンの金利は?

住宅ローンは日本と同様に変動型や長期金利固定型などがある点は同じだが、日本のように年利がほぼ0%というような夢の数字は出てこない。
豪州の住宅ローン専門サイト「Your Mortagage」で30年ローンで約60万ドルを借り入れた場合の金利は以下のようになった。こちらで金利は低い方だと考えられるので、住宅ローンをする人はなるべく頭金を多く用意するのが懸命だろう。
頭金は物件価格の20%以上が望ましいとされている。

オーストラリアの住宅ローンの金利
参考:Your Mortgage

また、個別に調べたい場合は、銀行や金融機関のサイトでいくらまで借り入れができるかのシミュレーションができるので試してみるとよい。

住宅ローンのシミュレーション
参考:住宅ローンで大手の金融機関「Aussie」の借り入れカリキュレーター

新規住宅購入者助成金を利用しよう

ここまで見てきて、やはりオーストラリアの住宅価格は高いなぁと感じた人も多いことだろう。
しかし、新規で住宅を購入する場合には政府から助成金が拠出される。これをFirst Home Owner Grant (FHOG)と呼ぶ。
このスキームは州によって助成される金額が変わってくるが概ね1万ドル~2万ドルあたりが相場となっている。

First Home Owner Grant (FHOG)

参考:FHOG


日本の本も参考にしてみよう♪

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