Select Australia
記事には広告が含まれる場合があります。

シドニーの治安の良い街・悪い街を移住前にチェック!

本記事のリンクには広告が含まれている場合があります。

シドニーの治安については、総領事館「シドニー安全の手引き」を参照しよう

在シドニー日本国総領事館は毎年、在留邦人向け生活安全マニュアル「シドニー安全の手引き」を発行している。「シドニー安全の手引き」は、在留邦人や一般渡航者がシドニーを中心とするNSW州域内において事件・事故に巻き込まれることがないように、留意すべき事項をまとめたもので、定期的に改定されている。

例えば、警察や消防や救急などの緊急電話番号がアメリカと同様に「911」だと思い込んで来豪してしまう人は少なくない。オーストラリアでの緊急時の電話番号は「000」で、英語が苦手な場合には「Japanese, please」と言えば日本語でも緊急で通訳サービスも使用できる。

このような緊急事態にかかわる基本情報はもとより、「シドニー安全の手引き」では現地における犯罪発生状況を更新している。日本は世界でも有数の治安維持国家であり、日本と同じような感覚で外国に滞在する、外国に住むのは危険といえる。オーストラリアを含め欧米各国では「自分の身は自分で守る」という認識が常識であり、この認識不足によって、油断と隙ができてしまうと同総領事館は訴えている。

とはいえ、普段から防犯意識を持っていれば、オーストラリアは治安の良い国であることには間違いないので、必要以上に“ビビる”ことはない。

この手引きによれば、

殺人・強盗・窃盗・性犯罪・暴行・傷害を中心とした17種類の重要犯罪の発生件数も 減少又は横ばいの状態です。しかし、シドニーでの全ての犯罪は薬物に起因してい る(シドニー近郊で発生する犯罪の9割が薬物関連)と言われるほど、薬物が各種犯罪の発生に大きく影響しています。

となっており、まっとうな市民であれば、薬物に手を出す人間はほとんどいないので重大犯罪に巻き込まれる可能性は少ないとも考えられる。

また、犯罪発生率の高い地域についても、

シドニーで一般に治安が悪いとされている地域は、シティー中心部の東側に位置 するキングスクロス地区、シティー中心部からパラマッタに至る西部、シドニー南西部に集中しており、拳銃の発砲事案もこのエリアに集中しています。

との指摘があるように、ある程度「集中」しているのが特徴だという。これは貧困層が住むエリアなどの境界が見分けにくい日本とは違い、“ある程度までは”住むエリアを考えれば、犯罪に巻き込まれる可能性はぐっと低くなると考えて大丈夫であろう。

シドニー安全の手引き 2019年度版:ダウンロード

 

シドニー近辺の治安の悪い街、良い街

では、具体的にどのエリアが治安が悪くて、どのエリアが治安が良いのか? ここでは、治安の悪い街を「犯罪発生率の高い順」に、治安の良い街については、北部海岸地域(ノースショア)に集中しているため、ノースショア地域を中心に日本人が特に多く住んでいるサバーブ(街)について紹介する。

シドニー近郊の治安の悪い街リスト

シティ中心部 (Sydney)
オーストラリア最大の都市にして、最大の歓楽街を擁するシドニー中心部はやはり犯罪率も高い。上記の通り、パブやクラブにおける薬物にかかわる犯罪が多数を占める。日中に観光をする分には安全な街ではあるがすりや置き引きなどには注意したい。


ストラスフィールド(Strathfield)
1991年に起きた無差別連続ライフル発砲事件の記憶がいまだに鮮明なシドニー西部の町。格安なアジア食料品店やレストランも多く、昼間は賑わうが夜は気をつけたほうが良いと言われている。


オーバーン(Auburn)
トルコ系およびれレバノン系の人が多く住み、モスクなどもある中東の雰囲気が漂う街。街の雰囲気がエキゾチックなので観光に出かける人も多いが、住む場合には十分に気をつけたい街とされている。


パラマッタ(Parramatta)
シドニー西部の中心地として知られるパラマッタは1788年に開拓された歴史ある街。近年ではプロサッカーの小野伸二選手が所属していたウェスタン・シドニー・ワンダラーズFCの本拠地としても知られる。人口の多さおよびマルチカルチャーが進んでいるがゆえに犯罪発生率が高くなっている模様。


マリックビル(Marrickville)
シドニー空港から程近く、シドニーの中でも人口密度の非常に高い区域が点在している街。シドニー中心部に近いNewtownやSurry Hillsといった街へのアクセスも便利ということで居住区として人気も高いが、その分、強盗などの犯罪発生率が高い。


シドニー近郊の日本人が多く住む治安の良い街リスト

モスマン(Mosman)
オーストラリアで最も高級な住宅街として知られているのがモスマン。タロンガ動物園やハンターズ湾などの観光名所も多く、サバーブ自体が非常に広い。在留日本人は400人以上と言われている。


ノース・シドニー(North Sydney)
シドニーハーバーブリッジを渡った場所にあるのがノースシドニー。ビジネス・エリアとして日系企業のビルもあるため駐在の人が多く住んでいる街として知られている。ビジネス街とあって週末は非常に静かな点も人気。


クレモーン/ニュートラル・ベイ(Cremorne / Newtral Bay)
モスマン同様、シドニーきっての高級住宅街と知られている「クレモーン」と「ニュートラルベイ」は、日本食料品店や日本食レストランの多い住宅街。永住者だけじゃなく日本人学生などにも人気。


マンリー(Manly)
シドニーに移住を考える人の多くが比較検討するとも言われる、シドニーのビーチカルチャーを代表する人気エリア。サーフィンやマリンスポーツの好きな人にお勧めの居住区。イベントが多いので、マンリー港から少し離れた場所に住む人が多く、シドニー中心部への通勤はバスやフェリーが中心に。


チャッツウッド(Chatswood)
シドニー中心部へのアクセスが便利なシティーレールの急行が止まる駅を中心に栄え、住宅街として日本人だけじゃなくアジア人の多く住む町として知られるチャッツウッドは、若者が多く住む町として知られている。

移住だけじゃなくワーキングホリデーや留学などで長期滞在する場合には、やはり治安の善し悪しは大きな判断材料となるので、よく検討してみよう。

また、その他の地域の治安については、別記事の「メルボルンの治安の良い街・悪い街を移住前にチェック!」「ブリスベンの治安の良い街・悪い街を移住前にチェック!」「ゴールドコーストの治安の良い街・悪い街を移住前にチェック!」を参考にしてみよう。


観光などの短期滞在から移住や留学などの長期滞在にも使える「防犯リュック」があると安心度が増します。


Comments are closed, but trackbacks and pingbacks are open.