日本よりも便利に暮らせる!? オーストラリアの“スマート”なサービスを集めてみた

日本政府は2015年12月27日、金融庁の金融審議会においてスーパーのレジやATM以外のところでも現金が引き出せるデビットカードの新サービス「キャッシュアウト」を2017年度よりスタートさせる方針を示した。

みずほフィナンシャルグループ、三菱東京UFJ銀行ほかメガバンクなどがキャッシュアウト・サービスを導入予定で、ATM設置数の少ない地域にとっては有効な現金引き出し手段として注目されている。

豪州をはじめ欧米では一般的となっている「キャッシュアウト」だが、日本ではデビットカードの利用率が低いことから、これまでキャッシュアウト・サービスはなかった。

「テクノロジー大国」と呼ばれる日本で生まれ育った私たちにとって、ついこの間までオーストラリアはテクノロジー面では日本よりも遅れているというイメージがあったが、こうやって考えると、日本よりも進んでいる面もちらほらある。

そこで、今回は日本よりも便利と思われるオーストラリアのサービスについて集めてみた。

Visa PayWaveなどのタップ・トゥ・ペイ

Visa PayWaveクレジットカードをレジに設置されたリーダーにかざすだけで支払いができるタップ・トゥ・ペイは、日本でも2012年より導入されているが、オーストラリアほどは普及していないようだ。

参照:NFCビジネス最新動向調査報告書2013(CDなし) (新産業調査レポートシリーズ)
オーストラリアでは、スーパーマーケットやカフェにおいても「タップ・トゥ・ペイ」で支払うのが一般的で、キャッシュレス化は日本よりも進んでいるといえるだろう。また、日本では主に「Visa PayWave」や「MasterCard Paypass(日本ではMasterCard®コンタクトレス)」だが、オーストラリアにはアメリカンエキスプレスのPayWaveもある。

なお、オーストラリアではクレジットカードでも上記の「キャッシュアウト」が可能だ。


マクドナルド「Create Your Taste」

cyt1店内に設置された専用パネルから、バンズやミートパテ、ソースなどの具材を一つずつ選択してお好みのハンバーガーを注文できる「Create Your Taste(CYT)」が好評だ。

CYTはオーストラリア全土のの主要店舗に設置されており、その店舗数は2014年のスタートから着実に増えているという。また、カフェ並みの雰囲気を楽しめる店舗へと変貌しており、ミール(日本でいうところのセット)のプレゼンテーションも下の写真のように、日本のマクドナルドと比較してもかなりオシャレになってきている。

日本では店舗数の減少や異物混入事件などでネガティブな話題の多いマクドナルド。オーストラリアでは、ファミリー路線に加えて、スタイリッシュなファストフードというブランディングが確立されていきそうだ。

 


駐車場検索&自動支払いアプリ「Paystay」

Paystay日本では格安の駐車場といえばコインパーキングが主流だが、支払いの際にクレジットカードが使えるところが少なく、現金も千円札とコインに限定されているなど不便な面も見受けられる。

また、出し入れの際に車輪止めやゲートが下がるのを待たないといけなかったり、面倒だ。また、路上駐車は概ね違反だったりするので、目的地の前に駐車することが難しく、離れたコインパーキングに駐車して歩いていかないといけないなどの不便さがある。

オーストラリアでは路上にパーキングメーターという精算機が置かれているのが主流で、1時間または2時間程度を数ドルで駐車できる。従来はチケット発券機だったパーキングメーターも変貌しつつある。ゴールドコーストを皮切りに今年発表された、駐車場検索&自動支払いアプリ「PayStay」はアプリをダウンロード後、自動車の登録番号やクレジット番号を登録しておけば、公共の駐車スペースなどの支払いを自動で行ってくれるだけでなく、時間のリミットが近づくとSMSを送ってリマインドしてくれる便利なアプリ。また、リアルタイムで駐車場の空き状況が分かる。今後、シドニーやメルボルンなどの都市部でも使えるようになると注目されている。

Paystay


スマート政府「myGOV」

日本でも昨年からマイナンバー制度がスタートしたが、オーストラリアではなんと第2次世界大戦の前の1930年代からマイナンバーに相当する「タックスファイルナンバー(TFN)」制度をスタートさせている。
オーストラリアでは行政関連については概ねオンライン化が進んでおり、確定申告(タックスリターン)はもちろんのこと、健康保険や児童扶養手当、年金などの請求や登録などすべてインターネットを通じて行うことができる。日本では行政関係の登録などは、わざわざ市役所に出向くことが多いが、オーストラリアではほぼすべてインターネットまたは電話で事が済む。


ゲートなしETC

オーストラリアの有料道路にも電子料金収受システム(ETC)はあるが、日本のようにゲートや減速規定はない。写真のとおり、頭上に設置された無線式の料金収受システムによって走行に支障なく料金を支払うことのできるシステムとなっている。ただし、日本とは違って、週ごとにシステムが異なるほか、車載ETC機器を持たない車でも有料区域を走れてしまうので、支払いが遅れて罰金ということもある。
とはいえ、日本のように高速道路にゲートを設けるというのはオーストラリアの感覚からすれば危険極まりない上に、「高速」の意味がないと感じざるを得ない。

toll-point


フリーWifiスポット

日本でも2020年の東京オリンピックに向けてフリーWifiスポットの設置が急ピッチで進められているが、オーストラリアは現時点では日本よりも断然フリーWifiのスポットが多いといえる。スターバックスなどの大手チェーン店や大型ショッピングモールはもとより、個人経営のカフェやレストラン、市営の公園、博物館などいたるところでフリーWifiが使用できる。
また、最大手通信会社「テルストラ」は昨年から、公共Wifiサービス「Telstra Air」をスタートさせた。これは、会員専用のルーターを配布することによって、Telstra Airに入会している人は、他者のWifiスポットに行けば、無料でWifiを使えるというもの。一般家庭やオフィス、公共施設で会員が増えるほど、使用できるWifiスポットが増えるので便利になるというシステムだ。


↑公共のFreeWifiだけでもこれだけある

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