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オーストラリアSIM・キャリア比較|在住者向け完全ガイド2026

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オーストラリアに着いて最初にぶつかる壁のひとつが、携帯電話の契約です。Telstra・Optus・Vodafoneの3大キャリアに加えて格安SIM(MVNO)が20社以上あり、どれを選べばいいのか分かりにくいのが正直なところ。しかも到着直後は銀行口座もクレジットヒストリーもなく、月額契約の審査に落ちる人が毎年たくさんいます。この記事では、オーストラリア在住20年の筆者が、2026年9月時点の実際の料金でキャリアと主要MVNOを比較し、滞在タイプ別の選び方と、契約時に詰まりやすいポイントを実体験ベースで解説します。結論から言うと、到着直後はプリペイド型の格安SIMから始めるのが最も失敗が少ない選択です。

本記事の料金はすべて2026年9月12日時点で各社公式サイト等を確認した数値です。オーストラリアの通信各社はプロモーションを毎月のように入れ替えるため、契約前に必ず公式サイトで最新の条件をご確認ください。円換算は1豪ドル=110円で計算しています(2026年9月12日時点・日本経済新聞マーケットデータ)。

結論|迷ったらこれ|滞在タイプ別おすすめキャリア一覧表

先に結論を出します。オーストラリアでのSIM選びは「料金の安さ」ではなく「滞在期間」と「住む場所」の2軸で決めるのが合理的です。なぜなら、3大キャリアとMVNOの差は電波品質そのものではなく、混雑時の速度優先度とサポート、そして契約のハードルにあるからです。

滞在タイプおすすめの方向性理由
到着直後〜3ヶ月(ワーホリ・観光ビザ)プリペイドのMVNO(Boost、ALDI mobile、amaysim など)審査・銀行口座・住所証明が不要。使い切り型でリスクが小さい
1年以上の就労・留学・永住MVNOの長期プラン、または3大キャリアのSIM Only口座振替が使え、長期割引や年間プランで単価が下がる
地方・郊外・ロードトリップ多めTelstra本体、またはTelstra回線のMVNOカバーエリアが最も広く、圏外になる場面が少ない
都市部でデータを大量に使うOptus系またはVodafone系の大容量プラン同容量あたりの単価がTelstraより安い傾向
とにかく毎月の固定費を下げたいfelix、Moose Mobile など低価格MVNO月$40前後以下で大容量。ただし郊外の電波は要確認

短期ワーホリ・観光ビザ滞在者向け

滞在が1年未満、あるいは最初の数ヶ月の住所が定まっていない方は、プリペイド(前払い)一択だと考えています。ポストペイド(月額契約)は住所証明と口座振替の登録が前提になりがちで、到着直後の人には手続きが重すぎます。

プリペイドなら、パスポートと支払い手段さえあればスーパーマーケットや郵便局でSIMを買ってその場で開通できます。使わなくなったらチャージをやめるだけで、解約手続きも違約金もありません。

長期就労・留学・永住権保持者向け

1年以上住むことが確定していて、銀行口座も開設済みなら、選択肢は一気に広がります。MVNOの365日プラン(年間一括払い)は月額換算の単価が下がりますし、3大キャリアのSIM Onlyは家族割やホームインターネットとのセット割が効きます。

ただし、ポストペイドは口座振替やクレジットカードの登録が必要になる場面がほとんどです。先に銀行口座を開いておくと手続きが一段と楽になります。

地方・郊外在住者向け(電波重視)

ファーム仕事やセカンドビザ狙いで地方に行く予定がある方、あるいはシドニーやメルボルンから車で数時間の町に住む方は、料金よりカバーエリアを優先すべきです。Telstraは公式サイトで「他のどのモバイルネットワークよりも広くオーストラリアをカバーしている」と説明しており、筆者の実感としても内陸部での差は明確です。

予算を抑えたい場合は、Telstra回線を借りているBoost Mobileという手があります。BoostはTelstraのプリペイド網をフルに使える数少ないMVNOで、公式サイトでも「full Telstra Prepaid Mobile Network」と明記されています。

オーストラリア3大キャリアを実額比較|Telstra・Optus・Vodafone

まず3大キャリアのSIM Only(端末なし・SIMのみ)プランを並べます。いずれも契約期間の縛りはなく、月単位で解約できるのがオーストラリアの標準です。

キャリアプラン月額(AUD)データ量円換算(1AUD=110円)
TelstraBasic$7450GB約8,140円
Essential$84180GB約9,240円
Premium$99300GB約10,890円
VodafoneSmall$45(13ヶ月目〜$58)65GB約4,950円
Medium$55(13ヶ月目〜$68)220GB約6,050円
Large$65(13ヶ月目〜$78)420GB約7,150円

Optusについては後述しますが、執筆時点でOptus公式サイトに接続できず一次情報を確認できませんでした。数値の扱いを分けています。

Telstra|料金は高いが地方でも繋がる

Telstraは3社のなかで最も高額です。SIM Onlyの最安が月$74(50GB・約8,140円)ですから、日本の大手キャリアの感覚で見てもかなりの水準です。

ただし、この価格にはカバーエリアという明確な対価があります。筆者は西オーストラリアやアウトバックを何度か車で走りましたが、他社が圏外になる区間でもTelstraだけは電波が立つ、という経験を繰り返してきました。命に関わる場面もある国なので、地方に行くなら保険と考えるのが妥当です。

なお、Telstraは2026年5月5日からポストペイドプランの大半を$4値上げしています(プリペイドは$5値上げ、データ増量あり)。公式サイトでは2026年10月5日まで、新規契約者向けにEssentialプランが12ヶ月間$10/月引き、Premiumプランが同$15/月引きというキャンペーンが案内されていました。新規で入るならこうした割引期間を狙う価値があります。

Optus|都市部なら速度とコスパのバランスが良い

OptusはTelstraに次ぐ規模のキャリアで、都市部・郊外の住宅地であれば実用上ほとんど不満は出ません。Optus SportやOptus Fitnessといったサブスクが付帯するのも特徴です。

料金については注意が必要です。執筆時(2026年9月12日)にOptus公式サイトへのアクセスが繰り返しタイムアウトしたため、一次ソースで確定できませんでした。比較サイトFinderの2026年9月11日更新の掲載では、Choice Plusが$60/60GB、$70/240GB、$90/480GBという3段階で紹介されていましたが、これは二次情報であり、本記事では確定値として扱いません。

Optusの現行料金は、必ず公式サイト(optus.com.au)または店頭でご確認ください。オーストラリアの通信各社は同じ「Choice Plus」という名称のまま価格帯を入れ替えることがあり、比較サイトの情報が数ヶ月前のまま残っているケースが実際にあります。

Vodafone|料金重視ならここ、ただし郊外は電波に注意

3大キャリアのなかで最も価格競争力があるのがVodafoneです。Smallプランは初年度$45/月で65GB。Telstraの$74/50GBと比べると、データ量が多いうえに約$29も安い計算になります。

ただし見落としやすい罠があります。この割引は最初の12ヶ月だけで、13ヶ月目からSmallは$58、Mediumは$68、Largeは$78に上がります。1年後に「なぜか請求額が増えている」と驚く人が毎年出るので、契約日をカレンダーに入れておくことをおすすめします。

電波については、都市部の生活圏なら問題ありません。一方で郊外や内陸部ではTelstraとの差が出ます。住む予定のエリアの郵便番号を各社のカバレッジマップに入力して確認してから決めるのが確実です。

格安SIM(MVNO)はどれを選ぶ?主要ブランドを回線別に比較

オーストラリアのMVNOを理解するコツは、「どの回線を借りているか」でグループ分けして見ることです。電波の届き方は借りている回線でほぼ決まるので、まず回線を選び、そのなかで料金を比べるという順番が最短ルートになります。

ブランド借りている回線料金の目安(2026年9月時点)向いている人
Boost MobileTelstra(プリペイド網フル)28日$28/8GB 〜 $74/150GB、365日$265/290GB・$365/365GB地方に行く短期滞在者
ALDI mobileTelstra卸売網30日$23/12GB 〜 $59/175GB、365日プランあり買い物ついでに契約したい人
BelongTelstra(Telstra傘下ブランド)$34/25GB 〜 $59/160GB ※二次情報Telstra品質を安く使いたい人
amaysimOptus28日$30/15GB 〜 $50/120GB(初回割引あり)都市部で中〜大容量を使う人
felix mobileVodafone$30/25GB、$35/50GB、$40/データ無制限(最大40Mbps)都市部で固定費を抑えたい人
Moose MobileVodafone公式サイトはCIS(重要事項説明書)参照方式安さ重視で調べる手間を惜しまない人

Telstra回線のMVNO(Boost Mobile、ALDI mobile、Belong)

到着直後の人に筆者が最もよくすすめるのがこのグループです。Telstraの広いカバーエリアを、本体より大幅に安く使えます。

Boost Mobileは28日$28で8GB、$39で60GB(最初の6回のチャージまで。以降30GB)といった構成。365日プランは$265で290GB(初回)、$365で365GBです。年間$365なら月あたり約$30(約3,300円)で、Telstra網が使えるコストパフォーマンスはかなり優秀だと思います。

ALDI mobileはスーパーのALDI店頭でSIMが買えるのが強みで、公式サイトによればTelstra Wholesale Mobile Networkを利用しています。30日$23で12GB、$39で75GBなど。ただし2026年9月30日からプランが改定され、$23と$29のプランは9月29日を最後に新規受付を終了すると公式に告知されています(既存利用者は2027年8月31日まで現行価格を維持)。これから契約する方は改定後の内容を確認してください。

BelongはTelstra傘下のサブブランドです。執筆時点で公式サイトがメンテナンス中で一次確認ができなかったため、上表の料金は比較サイト掲載の二次情報として扱っています。なおBelongも2026年5月5日からSIM Onlyプランを$4値上げしたと報じられています。

Optus回線のMVNO(amaysim など)

amaysimはOptus網を使うMVNOの代表格で、公式サイトでも「Optus(amaysimのネットワークを提供している事業者)」と明記されています。28日更新で15GB $30、80GB $40、120GB $50といったレンジ。新規向けに初回チャージだけ大幅割引になるキャンペーンを頻繁に打っています。

amaysimの地味に嬉しい点は、余ったデータを翌月に繰り越せる「データバンキング」です。月によって使用量の波が大きい留学生やワーホリの方には向いています。

Vodafone回線のMVNO(felix、Moose Mobile)

felix mobileはVodafone網の低価格ブランドで、月$30で25GB、$35で50GB、$40でデータ無制限(最大40Mbps)という分かりやすい3段構成です。40Mbpsあれば動画視聴もビデオ通話も支障ありません。都市部で在宅ワークをする方には有力な選択肢になります。

Moose Mobileも人気の安価ブランドですが、ここで一点だけ訂正しておきたいことがあります。日本語の情報でMooseがOptus系と紹介されているものを見かけますが、Moose Mobile公式サイトは現在「Vodafoneの4G/5Gネットワーク上で運営している」と明記しています。回線を前提に選ぶなら、この違いは重要です。なおMooseは料金をCIS(Critical Information Summary=重要事項説明書)で公開する方式のため、契約前にCISのPDFで金額と条件を確認してください。

契約前に知っておきたい注意点|在住20年で見てきた失敗例

ここからが本題かもしれません。料金表は調べれば出てきますが、「到着したばかりの日本人が実際にどこで詰まるか」はあまり書かれていないからです。

クレジットヒストリーがないとポストペイドの審査に落ちることがある

私がオーストラリアに来て最初の月、Telstraの店舗でSIM Onlyのポストペイド契約を申し込んだところ、その場で審査に通りませんでした。理由の説明は「credit check」という一言だけ。当時はクレジットヒストリー(信用履歴)という概念すら知らず、かなり戸惑ったのを覚えています。

オーストラリアのポストペイド契約は、実質的に「後払いの与信」です。入国したばかりでこの国での支払い履歴がゼロの人は、審査でマイナスに見られやすい。各社が審査基準を公開しているわけではないので断定はできませんが、筆者の経験でも、周囲の話を聞いても、同じパターンで落ちている人は多いです。

対処法

まずプリペイドで数ヶ月使い、銀行口座での支払い実績を作ってからポストペイドに切り替える。あるいは、審査の緩いMVNOのポストペイドから始める。急いでポストペイドにする必要は、実はほとんどありません。

住所証明・銀行口座がないと契約できないケースがある

もうひとつよくあるのが、住所証明(proof of address)で止まるケースです。バックパッカー宿やAirbnbに滞在している段階では、自分名義の公共料金請求書もリース契約書もありません。私も当時、シェアハウスに入る前だったため店頭で書類が揃わず、その日は契約できませんでした。

プリペイドSIMならパスポートだけで買えます。順番としては「プリペイドSIMで番号を確保 → 銀行口座開設 → 住所が固まる → 必要ならポストペイドへ乗り換え」がスムーズです。銀行口座の開設は渡航前にオンラインで申し込める銀行もあるので、先に手を打っておくと全体が早く進みます。

ワーホリでフリーランスとして働く予定の方は、ABN(事業者番号)の取得手続きでもオーストラリアの携帯番号と住所が必要になります。通信の確保は生活立ち上げの最初のピースだと考えてください。

eSIMとSIMのみ契約の選び方、乗り換え(ポートイン)の実際

最近は3大キャリアもMVNOもeSIMに対応しており、対応端末なら物理SIMの到着を待たずにその日から使えます。日本から持ち込んだ端末を使う場合は、出国前にSIMロックが解除されているか(SIMフリーか)を必ず確認してください。ロックがかかったままだと、現地でSIMを挿しても使えません。

番号をそのままキャリア間で移す「ポートイン」は、オーストラリアでは比較的あっさり終わります。新しい事業者の申し込み画面で、現在の電話番号と旧事業者のアカウント情報を入力するだけ。筆者がMVNO間で移したときは、数分から数時間で切り替わりました。旧事業者側での解約手続きは不要で、移行が完了すると自動的に旧回線が止まります。

一時帰国の予定がある方は、日本側の番号をどうするかも同時に考えておくと無駄がありません。LINEMOなどの格安eSIMなら月額1000円以下で契約できるので、日豪2つのeSIMを持っておくことをお勧めします。

LINEMO

よくある質問

到着してすぐ契約できる?空港でSIMは買える?

主要国際空港には携帯ショップや自動販売機があり、到着後すぐにプリペイドSIMを入手できます。ただし空港のプランは割高になりがちなので、必要最小限のものを買って、市内のColes・Woolworths・Australia Post・各社ショップで本命のプランに切り替えるのが賢い進め方です。eSIM対応端末なら、飛行機に乗る前にオンラインで申し込んでおく方法もあります。

日本のクレジットカードだけで契約できる?

プリペイドのチャージは日本発行のクレジットカードで通ることが多いです。一方、ポストペイドの口座振替(direct debit)はオーストラリアの銀行口座を求められる場合が一般的です。各社で運用が異なるため、契約前に問い合わせてください。カードによっては海外事務手数料がかかる点も見落としがちなポイントです。

途中でキャリアを乗り換える場合、違約金はかかる?

端末代金を分割で払っていない「SIMのみ」の月額契約であれば、TelstraもVodafoneも公式サイトで契約期間の縛りがない旨を案内しており、解約金は通常発生しません。プリペイドはそもそもチャージをやめるだけです。注意が必要なのは端末を分割で買っている場合で、途中解約すると残債を一括請求されるのが一般的です。契約条件は個別に異なるため、解約前に必ず自分の契約内容を確認してください。

家族・シェアハウスでまとめて契約した方が安い?

家族であれば有効なことが多いです。たとえばALDI mobileには、2回線で$55/50GB、4回線で$95/100GB、6回線で$125/150GBというデータ共有型のファミリープランがあります。1人あたりで割ると単価は明確に下がります。ただし支払い名義が1人に集中するため、シェアハウスの同居人同士で組むのは金銭トラブルの元になりやすく、筆者はおすすめしていません。

まとめ

最後に、この記事の要点を3つに絞ります。

  • 到着直後はプリペイドのMVNOから始める。審査・住所証明・銀行口座のハードルを回避でき、失敗してもダメージが小さい。
  • MVNOは「借りている回線」で選ぶ。地方に行くならTelstra系(Boost、ALDI、Belong)、都市部中心ならOptus系・Vodafone系で十分。
  • 割引の有効期限を必ずメモする。Vodafoneの初年度価格は13ヶ月目に上がり、Telstraの割引にも終了日がある。契約日をカレンダーに登録しておく。

オーストラリアの通信料金は日本より高いと感じる方が多いと思いますが、MVNOまで視野を広げれば月$30〜40(約3,300〜4,400円)で十分に暮らせます。まずは小さく始めて、生活が固まってから最適化するのが在住者としての現実解です。

ワーホリから永住者までオーストラリアに留学・移住したら思い知らされる45のこと
ワーホリから永住者までオーストラリアに留学・移住したら思い知らされる45のこと
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本記事の料金・キャンペーン情報は2026年9月12日時点で各社公式サイト等により確認したものです。Optus・Belongの料金は執筆時点で公式サイトにアクセスできず、比較サイト掲載の二次情報として記載しています。通信各社の料金と条件は頻繁に変更されるため、契約前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。また、契約内容や税務・法務に関わる個別の判断が必要な場合は、専門家に相談することをおすすめします。

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