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一時帰国SIM比較2026|LINEMOは維持し続けるのが安い理由

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一時帰国のたびに「今回はどのSIMにしよう」と比較サイトを開き直していませんか? オーストラリア在住れ20年の筆者も長年そうでしたが、実際に計算してみて考えが変わりました。帰国のたびに契約し直すより、1回線を解約せず維持し続けるほうが安く済むケースが多いのです。理由はシンプルで、LINEMOは2025年8月から契約事務手数料3,850円(税込)が有料化されたからです。この記事では、LINEMO・楽天モバイル・ahamo・povo・HISモバイルの2026年8月時点の実額を比較したうえで、年1回・年2回・年3回帰国する人それぞれの年間費用を計算します。どこで維持が得になり、どこで損に転じるかの分岐点まで、数字で示します。

結論|一時帰国SIMは「毎回選び直す」より「1回線を維持する」ほうが安いことが多い

先に結論を書きます。日本の電話番号を使う一時帰国者にとって、2026年8月時点の最適解はLINEMOのベストプランを解約せずに維持し続けることです。ただし、これは「年2回以上帰国する人」という条件つきです。年1回しか帰らない人には当てはまりません。その分岐点を先に押さえてください。

LINEMOを解約しないだけで、何が浮くのか

維持することで省けるコストと手間は、大きく3つあります。

維持で省ける3つ

1. 契約事務手数料 3,850円(税込)/LINEMOは2025年8月20日から有料化されました。帰国のたびに契約すれば毎回かかります。

2. 本人確認とeSIM再発行の手間/海外在住者は本人確認書類の提出や日本国内の登録住所の用意で毎回つまずきます。維持していれば発生しません。

3. 電話番号/解約すれば番号は戻りません。銀行・証券・行政手続き・各種SMS認証に登録した番号を、帰国のたびに変えるコストは金額に換算しづらいほど大きいものです。

維持が得になる分岐点は「帰国の間隔が約4ヶ月以内かどうか」

維持し続ける場合の追加コストは、日本にいない月の基本料です。LINEMOベストプランはデータをほとんど使わなければ3GB以下の帯に収まるので、月990円(税込)。対して都度契約の追加コストは、事務手数料3,850円です。

3,850円 ÷ 990円 = 約3.9ヶ月。つまり帰国と帰国の間隔がおよそ4ヶ月以内なら、維持したほうが安いという計算になります。年3回以上帰国する人は迷わず維持で構いません。年2回だと差はごくわずかで、年1回だと都度契約のほうが明確に安くなります。具体的な金額は後半のシミュレーションで出します。

他社は「劣った代替案」ではなく「使い分ける相手」

ここが大事なところです。楽天モバイル・ahamo・povoは、契約事務手数料がかからない点でLINEMOと決定的に性格が違います(2026年8月時点、いずれもオンライン申込の場合)。手数料が無料なら、都度契約しても初期費用は発生しません。

つまりLINEMOは「維持前提の回線」、他3社は「都度でも維持でも選べる回線」という整理になります。年1回しか帰らない方や、そもそも日本の番号を持っていない方は、手数料無料の3社から選ぶほうが合理的です。

【2026年版】主要SIM比較表|料金・手数料・契約維持の手間・番号キープ

月額料金だけを並べた比較表では、維持戦略の是非は判断できません。「使わない月にいくらかかるか」「維持に手間がかかるか」「番号を持ち続ける相性はいいか」を加えた表にしました。

主要5サービス比較表(2026年8月時点・税込)

サービス月額料金契約事務手数料使わない月の最低コスト契約維持の手間番号キープとの相性
LINEMO
ベストプラン
3GB以下 990円
3GB超〜10GB 2,090円
3,850円990円低(放置でOK)◎ 維持前提の設計
LINEMO
ベストプランV
30GB 2,970円
(5分通話無料つき)
3,850円2,970円△ 寝かせるには高い
楽天モバイル
最強プラン
3GBまで 1,078円
〜20GB 2,178円
20GB超 3,168円
無料
(同一名義4回線目まで)
1,078円◎ 豪州で毎月2GB使える
ahamo30GB 2,970円
大盛り110GB 4,950円
オンラインは無料2,970円中(段階制がなく常に満額)△ 維持コストが高い
povo2.0基本料0円+トッピング制
(価格は公式アプリで要確認)
無料0円
※維持条件は要確認
中(トッピング購入の管理が必要)○ 条件を満たせば低コスト
HISモバイル
自由自在2.0
100MB未満 280円
1GB 550円/3GB 770円
7GB 990円
要確認280円◎ 寝かせコストが最小
出典:各社公式サイト(2026年8月22日時点)。楽天モバイルは最強家族割適用外の通常料金。

「使わない月の最低コスト」で見ると景色が変わる

維持戦略で効いてくるのは、右から3列目の「使わない月の最低コスト」です。ahamoは30GB定額なので、日本にいない月も2,970円が満額でかかります。年10ヶ月寝かせれば29,700円(約A$265/1豪ドル=112円換算)。これは維持向きではありません。

一方、LINEMOベストプラン(990円)、楽天モバイル(1,078円)、HISモバイル(280円)は段階制で、使わなければ最低帯に自動的に落ちます。維持コストを抑えたいなら、この3つが候補になります。

比較表を読むときの注意点|段階制プランの落とし穴

段階制プランは「使わなければ安い」反面、うっかり使うと勝手に上の帯へ上がります。LINEMOベストプランは3GBを1MBでも超えれば2,090円です。帰国していない月に、日本の番号でSMS認証を受けるつもりがバックグラウンド通信でデータを消費していた、というのはよくある話です。

寝かせ回線を安く保つコツは、端末側でモバイルデータ通信をオフにしておくことです。SMSと着信はデータ通信を切っていても受けられます。筆者は物理SIMではなくeSIMで契約し、豪州の主回線と同じ端末に入れたうえで、日本回線のデータは常時オフにしています。

【年間シミュレーション】年2回帰国する人の実費を計算した

ここが本記事の核心です。年2回・各3週間の帰国を前提に、LINEMOベストプランで「維持し続けた場合」と「帰国のたびに解約・新規契約した場合」を比較します。帰国中は3GBを超える想定(2,090円帯)、それ以外の月はデータ未使用(990円帯)としました。

ケースA|LINEMOを維持し続ける

帰国中の月(2ヶ月)2,090円 × 2 = 4,180円
日本にいない月(10ヶ月)990円 × 10 = 9,900円
契約事務手数料0円(すでに契約済みのため)
年間合計14,080円(約A$126)

ケースB|帰国のたびに解約・新規契約する

LINEMOは公式FAQによると、契約初月の基本料は日割り、解約月は日割りにならず満額請求です。3週間の滞在が月をまたぐかどうかで金額が変わるため、幅で示します。

契約事務手数料3,850円 × 2回 = 7,700円
利用月の基本料(1回あたり)2,090円〜2,770円程度
(同月内に開通・解約なら満額2,090円、月をまたぐと初月日割り+翌月満額)
利用月の基本料(年2回分)4,180円〜5,540円程度
年間合計11,880円〜13,240円程度(約A$106〜118)

年2回・各3週間なら、都度契約のほうが年間で約800〜2,200円安いという結果でした。1ヶ月あたりに直せば70〜180円の差です。この程度の差額のために、毎回の本人確認・eSIM再発行・電話番号の変更を受け入れるかどうか。筆者は受け入れませんでした。
番号を維持できる価値のほうが大きいと判断しています。

年1回・年3回だとどう変わるか

帰国頻度ケースA 維持ケースB 都度契約判定
年1回12,980円(約A$116)5,940〜6,620円程度(約A$53〜59)都度契約が約6,400〜7,000円安い
年2回14,080円(約A$126)11,880〜13,240円程度(約A$106〜118)ほぼ互角(差は年2,200円以内)
年3回15,180円(約A$136)17,820〜19,860円程度(約A$159〜177)維持が2,600〜4,700円安い
LINEMOベストプラン、各回3週間滞在、1豪ドル=112円で換算(2026年8月中旬の参考レート)。

まとめると、年3回以上帰国するなら維持が明確に安く、年2回なら金額はほぼ互角、年1回なら都度契約が安い。ただし年2回以上のゾーンでは、番号キープと手間削減という金額に出ない価値が加わるので、実質的には維持を推します。年1回の方は、次章の「手数料無料の他社」を検討してください。

ちなみにLINEMOには外国語サイトも充実して、海外の人も申し込みやすいので、下記を参照してみてください。

楽天モバイル・ahamo・povoは「状況別の使い分け」で選ぶ

LINEMO一択という話ではありません。3社にはそれぞれ、LINEMOが持っていない強みがあります。

楽天モバイル|オーストラリアでも毎月2GB使える維持用回線

楽天モバイルは、対象100以上の国と地域で毎月2GBまで海外ローミングが無料で使えます(超過後は最大128kbps、2026年8月時点)。オーストラリアも対象です。さらにRakuten Linkアプリを使えば国際通話にも対応します。

つまり日本にいない月も回線が「働いてくれる」唯一の選択肢です。豪州で月1,078円払って2GB使えるなら、単なる寝かせ回線ではなくなります。契約事務手数料も4回線目まで無料なので、これから日本の番号を作る方には有力です。ただし2GBを豪州で使えば当然3GBの帯に近づくので、料金の段階には注意してください。

ahamo|帰国中に大容量を使い切る短期集中型

ahamoは30GBで2,970円、大盛りオプションを付ければ110GBで4,950円。国内通話5分無料も標準です。維持コストは高いものの、1〜2ヶ月の長めの帰国で仕事のテザリングも含めてガンガン使うなら、LINEMOベストプランVと同額の2,970円で同じ30GB。ドコモ回線の安定性を取る選択もあります。

オンライン申込なら契約事務手数料は無料なので(2026年8月時点・ahamo公式FAQ)、帰国期間だけ契約して解約する使い方と相性がいいサービスです。

povo2.0|維持コストを最小にしたい人の”寝かせ回線”

povo2.0は基本料0円で、必要なときだけ「トッピング」を買う方式です。契約事務手数料も無料(同一名義で累計6回線目以降は3,850円)。理屈のうえでは、維持コストを最も低く抑えられる可能性があります。

ただし注意点があります。povo2.0には、一定期間トッピングの購入がない回線を利用停止にする条件が設けられているとされています。維持目的で使う場合、この条件を満たし続けられるかが分かれ目です。トッピングの具体的な価格と利用停止条件は、必ずpovo公式アプリまたは公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事では二次情報の価格を掲載しません。

【実録】豪州在住20年の筆者がやっているLINEMO長期維持の運用法

ここからは実際の運用です。特別なことはしていませんが、寝かせている期間の扱いにコツがあります。

日本にいない10ヶ月間の運用

やることは2つだけです。ひとつは端末側で日本回線のモバイルデータ通信をオフにすること。もうひとつは支払い用クレジットカードの有効期限切れを放置しないことです。カードが失効して支払いが止まり、気づかないうちに利用停止……というのが海外在住者に一番多い失敗です。

この状態なら毎月990円(約A$8.8)。着信とSMS認証は問題なく受けられます。日本の銀行や証券会社からのワンタイムパスワードも豪州で受信できています。

帰国3週間の実額内訳

ベストプラン基本料(3GB超〜10GB帯)2,090円(約A$18.7)
契約事務手数料0円(維持しているため発生せず)
eSIM再発行・本人確認0円・0分
3週間の実費2,090円(約A$18.7)

筆者の3週間のデータ使用量は毎回5GB前後です。地図とテザリングが主で、動画は宿のWi-Fiで見ています。もし新規契約していれば、ここに3,850円(約A$34)が乗ります。到着日に成田でやることは、機内モードを解除して日本回線のデータ通信をオンに戻すだけ。所要時間は10秒です。

キャンペーンは「維持前提」だと相性がいい

LINEMOは過去に「ベストプランV 2ヶ月無料、契約事務手数料3,850円と解除料990円も無料」というトライアルキャンペーンを実施していました(2026年5月18日〜6月14日の募集分)。2026年8月時点でこの募集は終了しています。

注目すべきは条件で、対象期間中に解約すると特典が打ち切られる設計でした。短期だけ使って抜けるつもりの人には不利ですが、維持前提の人にはまったく問題になりません。通話オプションも「契約7ヶ月目まで通話準定額0円(通常550円)」といった長期前提の割引が中心です。同種の施策が再開される可能性はあるので、申し込み前にLINEMO公式サイトで最新のキャンペーン条件を確認してください。割引の適用期間の起算方法は公式ページでも表現に幅があるため、申込前に規約ページで確認することをおすすめします。

一時帰国SIMのよくある質問

LINEMOを1年間維持すると実際いくらかかる?

ベストプランで一度も帰国せず、データも使わなければ990円 × 12ヶ月=11,880円(約A$106)が最低ラインです。年2回・各3週間帰国して帰国月だけ3GBを超えた場合は14,080円(約A$126)。月あたりにすると約1,173円、豪ドルで約A$10.5です。オーストラリアのカフェでコーヒー2杯ぶんと考えると、日本の番号を持ち続ける維持費としては現実的な水準だと思います。

1週間だけの一時帰国でも契約する価値はある?

すでに回線を維持しているなら、追加コストは基本料の差額だけなので迷う必要はありません。一方、新規に契約するなら1週間で3,850円の事務手数料を払う計算になります。この場合は契約事務手数料が無料の楽天モバイル・ahamo・povoか、日本の番号が不要ならレンタルWi-Fiやプリペイド型eSIMのほうが合理的です。

海外在住のままオンラインで日本のSIMは契約できる?

各社とも日本国内の住所と、有効な本人確認書類の提出が前提になります。筆者は実家の住所を登録住所にしていますが、必要書類や海外在住者の申込可否は各社で扱いが異なり、変更もあります。2026年8月時点の条件は必ず各社公式サイトでご確認ください。この点も、一度契約したら維持し続けるほうがラクだと考える理由のひとつです。

SIMとポケットWiFi、結局どちらがいい?

日本の電話番号が必要ならSIM一択です。番号が不要で、家族数人で使う、あるいはデータを大量に使うなら、契約期間の縛りがないポケットWiFiのほうが割安になる場面があります。両方の組み合わせ(番号維持用に990円のSIM+滞在期間だけWiFiレンタル)も現実的な選択肢です。

まとめ|一時帰国SIMは「選び直す」より「育てる」

この記事の要点

1. LINEMOは契約事務手数料3,850円が有料化されたため、帰国のたびの解約・再契約は割高になりやすい。損益分岐点は「帰国の間隔が約4ヶ月以内」。

2. 年3回以上帰国するなら維持が年2,600〜4,700円安い。年2回なら金額はほぼ互角だが、番号キープと手間削減を考えれば維持が実質有利。年1回なら都度契約のほうが安い。

3. 楽天モバイル・ahamo・povoは事務手数料が無料。年1回帰国・大容量利用・維持コスト最小化など、目的別に使い分けるのが2026年の正解。

筆者がLINEMOを維持し続けている一番の理由は、実は金額ではありません。20年前に取った日本の番号を、いまも銀行と役所と友人の連絡先として使い続けられていること。これに毎月A$9前後を払う価値はある、というのが20年やってみた結論です。

本記事の料金・キャンペーン情報はすべて2026年8月時点のものです。通信各社の条件は頻繁に変わるため、申し込み前に必ず各社公式サイトで最新情報をご確認ください。

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