※本記事にはアフィリエイト広告が含まれます。掲載している手数料・レート・制度は2026年8月時点で各社公式サイト・政府機関サイトを確認した内容です。最新の条件は必ず公式サイトでご確認ください。
オーストラリアに留学中のお子さんへ、日本からお金を送る。この「送金」には、じつは性質のまったく違う2種類があります。学校に払う学費と、子の口座に入れる生活費です。ここを分けずに同じ方法で送ると、片方で確実に損をします。筆者はオーストラリア在住20年、日本の実家との間で何十回も送金をしてきました。この記事では、2026年8月時点で公式サイトを確認した手数料をもとに、学費の払い方(Flywire・Convera・銀行送金)と仕送りの送り方(Wise・楽天銀行・大手銀行)を分けて比較します。渡豪直後で子がまだ現地の口座を持っていないときの対処法まで解説します。
結論|留学費用の「送金」と「学費支払い」は分けて考える
学費は学校が指定する決済サービス(FlywireやConveraなど)または学校指定口座への銀行送金で払い、生活費の仕送りはWiseや楽天銀行など手数料の安い手段で子の豪州口座へ送る。この2本立てが、2026年8月時点でもっとも無駄が少ない形です。
・学費は学校の指定する支払い方法に従うのが原則。自己判断で別ルートを使うと入金照合ができず未納扱いになることがある
・生活費の仕送りは、日本円建てではなく豪ドル建てで送るほうが安くなるケースが多い
・比べるべきは「手数料の数字」ではなく「子の口座に何豪ドル届くか」
・渡豪直後で口座がない時期の送金は、無理に送らず現地口座開設を待つ設計にしておく
仕送り=子の口座への生活費、学費=学校への直接支払い
この2つを混同すると何が起きるか。よくあるのが「まとめて子の口座に送って、子が学校に払う」というやり方です。一見シンプルですが、為替の交換が1回で済む代わりに、リスクが子に集中します。
豪州の銀行口座には、1日あたりの送金上限が初期設定されていることが珍しくありません。数万豪ドルの学費を子の口座から一度に払おうとして上限に引っかかり、支払期限に間に合わない。筆者の周囲でも実際にあった話です。
加えて、学校側は入金者名で照合します。子の名義で入っていれば問題ありませんが、途中で名前が切れたり、参照番号(reference number)が抜けたりすると、入金があったのに未納扱いになることがあります。学費は学校の案内どおりのルートで払うのが結局いちばん安全です。
金額別・目的別の結論早見表
| 目的 | 金額の目安 | 第一候補 | 判断のポイント |
|---|---|---|---|
| 学費(学期ごと) | 数千〜数万豪ドル | 学校指定のFlywire/Convera | 入金照合が確実。レートは事前に提示額を確認 |
| 学費(学校が銀行送金のみ指定) | 数千〜数万豪ドル | 銀行の外貨建て送金 | 参照番号の記載欄があるか必ず確認 |
| 生活費の定期仕送り | 月10万〜30万円程度 | Wise/楽天銀行(豪ドル建て) | 固定手数料の比率が下がる金額でまとめる |
| 渡豪時の初期費用 | まとまった一括 | 口座開設後にWise等で送金 | 口座ができるまでの分は現金・カードで橋渡し |
※2026年8月時点の一般的な考え方です。学校の指定方法が最優先です。
学費の支払い方法|学校指定口座への送金とFlywire・Convera
オーストラリアの大学・語学学校は、留学生からの学費受け取りに専用の決済プラットフォームを使っているところが多くあります。入学許可書(Offer Letter)やCoEと一緒に届く支払い案内に、支払い方法が書かれているはずです。
銀行の国際送金で学校口座に払う場合の注意点
学校が銀行口座(BSBコードとアカウント番号、SWIFTコード)を指定してくる場合もあります。このとき最大の落とし穴が、中継銀行手数料で着金額が目減りし、学費が数十豪ドル足りなくなることです。
日本の銀行からのSWIFT送金は、途中の中継銀行が手数料を差し引く場合があります。学校側は「請求額どおり入金されていない」と判断し、残額の請求書が届く。この往復で数週間ロスすることもあります。
対策はシンプルで、手数料を送金人負担(OUR)に設定できるか確認すること、そして請求額より少し多めに送ることです。多く払った分は学校側の口座に残高として残り、次学期に充当されるのが一般的です(学校により扱いが異なるため事前確認を)。
もうひとつ、参照番号(学生番号やInvoice番号)を必ず送金メッセージ欄に入れてください。学校の会計部門は毎日大量の入金を処理しています。番号がない入金は照合待ちの山に埋もれます。
Flywire・Converaなど学費専用決済サービスの仕組み
FlywireとConveraは、留学生の学費支払いに特化した国際決済サービスです。Flywireは公式サイトで「世界50か国以上・5,300の顧客組織」に対応し、支払う側は自国通貨で払い、学校側は自国通貨で受け取れると説明しています(2026年8月25日確認)。
Converaの学生向けサービス「GlobalPay for Students」も同様で、公式サイトでは140以上の通貨・200以上の国と地域に対応し、銀行送金・カード・電子ウォレットなど複数の支払い手段が選べると案内されています(2026年8月25日確認)。
最大のメリットは、支払い側の画面に「日本円でいくら払えば、豪ドルでいくら着金するか」が確定額として提示される点です。中継銀行手数料で目減りする心配がなく、支払い状況もオンラインで追跡できます。学校側の照合も自動化されています。
一方で、適用される為替レートは各社独自のものです。両社とも公開の手数料率やマージン率を掲載していないため、本記事では具体的な数値は示しません。判断材料にすべきなのは、見積もり画面に出る「日本円の支払総額」だけです。銀行送金と迷ったら、その総額を並べて比べてください。
学費の支払い方法や納入期限は学校ごとに大きく異なります。留学費用の相場も学校・都市・コース期間によって差が大きいため、金額は必ず志望校の公式費用表でご確認ください。手続きの詳細は教育エージェントや学校の担当部署にご相談ください。
仕送り(生活費)の送金方法|Wise・楽天銀行・大手銀行を比較
ここからは生活費の仕送りです。学費と違って毎月・隔月と繰り返すため、1回あたりの差が小さくても年間では大きな差になります。2026年8月時点で各社公式サイトに掲載されている手数料を並べます。
手数料・為替レート・着金日数の比較表
| サービス | 送金手数料 | 円建て送金時の追加手数料 | 為替レート | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| Wise | 金額に応じて変動(公式は「最低0.1%から」と案内) | — | ミッドマーケットレート(上乗せなし) | 少額〜中額の定期仕送り |
| 楽天銀行 | 750円/件 | 円貨送金手数料3,000円(日本円建てのみ)+中継銀行手数料1,000円(送金人負担時) | 同行所定の為替手数料を含む | 豪ドル建てで送りたい銀行派 |
| 三菱UFJ銀行 | 三菱UFJダイレクト2,500円(同行在外支店宛)/3,000円(他行宛)、窓口7,000円 | 円為替取扱手数料=送金額の0.050%(最低2,500円) | 同行所定のレート | メインバンクで完結させたい人 |
| 三井住友銀行 | SMBCダイレクト:海外他行あて3,000円(事前受付)/3,500円(当日受付) | 別途所定の取扱手数料 | 当日の公表為替レート(TTS) | 同上 |
※2026年8月25日に各行・各社公式サイトで確認した個人向けの金額です。三菱UFJ銀行は2026年10月1日および12月14日から一部手数料の改定を予告しています。三井住友銀行の金額は2026年2月付の公式手数料案内に基づきます。最新額は必ず各公式サイトでご確認ください。
この表でいちばん見落とされているのが、右から2列目の「円建て送金時の追加手数料」です。日本円のまま送ると、楽天銀行なら3,000円、三菱UFJ銀行なら送金額の0.050%(最低2,500円)が上乗せされます。同じ銀行でも、豪ドル建てで送るか日本円建てで送るかで数千円変わるということです。
Wiseはミッドマーケットレート(銀行間の実勢レート)をそのまま使い、手数料を別建てで表示する方式です。ただし固定手数料の要素があるため、少額送金では率が跳ね上がります。Wise公式の比較ページでは、1,000円を豪ドルへ送る場合の手数料が204円と表示されていました(2026年8月25日確認)。極端な例ですが、少額を細切れに送るのが不利だとよく分かります。
なお、日本の在住者向けの記事でよく紹介されていたSBI新生銀行の「Goレミット海外送金サービス」は、2025年10月20日をもってサービスを終了しています。古い比較記事を参考にする際はご注意ください。
OFXのような送金専門サービスも選択肢に挙がりますが、日本在住者が新規登録できるかどうかは案内が分かれています。日本から使う前提であれば、申込み前に居住国として日本が選択できるかを公式サイトで確認してください。
少額を毎月 vs まとまった額を一括、どちらが得か
手数料だけを見れば、まとめて送るほうが有利です。銀行の送金手数料は基本的に1件いくらの固定制なので、月10万円を12回送るより、60万円を2回送るほうが手数料の総額は下がります。
ただし、筆者は「全部まとめて送る」はおすすめしません。理由は2つあります。ひとつは、留学生活が始まったばかりの子が大金を持つと、想定外の使い方をしやすいこと。もうひとつは、為替が一方向に振れたときに全額をその1回のレートに賭けることになるからです。
現実的な落としどころは、3か月分をまとめて送り、年4回に分けるあたりです。手数料の固定費は年12回の3分の1に減り、レートも年4点に分散されます。家計側も四半期ごとの支出として管理しやすくなります。
送金の手順|必要な情報と初回でつまずきやすいポイント
初回送金で止まる原因は、ほぼ受取人情報の不備です。先に必要な項目を子から聞き出しておけば、実際の入力作業は10分程度で終わります。
受取人情報(氏名・BSBコード・口座番号)を揃える
・口座名義(パスポートと同じローマ字表記。ミドルネームの有無も確認)
・BSBコード(6桁。支店を特定する豪州独自の番号)
・アカウント番号(6〜10桁。銀行により桁数が違う)
・銀行名と支店名(例:Commonwealth Bank of Australia)
・SWIFT/BICコード(銀行送金の場合に必要)
・オーストラリアの住所(送金理由の入力で求められることがある)
日本人の親が最初に戸惑うのがBSBコードです。日本の「支店コード」にあたるもので、6桁の数字。「062-000」のようにハイフン付きで表記されることもありますが、入力時はハイフンなしを求められる場合が多いです。
もうひとつ多いミスが名義のスペル違いです。豪州の口座はパスポートの表記で作られています。日本側で「TARO YAMADA」と入れたのに口座が「YAMADA TARO」だった、というだけで組戻しになることがあります。子にネットバンキングの画面をスクリーンショットで送ってもらうのが確実です。
また、日本から100万円を超える国外送金をすると、取り扱った金融機関が国税庁へ「国外送金等調書」を提出する仕組みになっています。学費や生活費の仕送りが直ちに課税されるわけではありませんが、扶養や贈与の扱いが絡む場合は取り扱いが変わります。税務の判断が必要な送金は税理士等の専門家にご相談ください。
子がまだ豪州の銀行口座を持っていない渡豪直後はどうするか
ここがいちばん相談を受ける場面です。結論から言うと、口座がない状態で無理に送金しようとしないこと。送り先がない以上、どのサービスを使っても解決しません。
オーストラリアの主要銀行は、渡豪前にオンラインで口座を申し込める仕組みを用意しています。現地到着後に支店へパスポートを持参して本人確認を済ませれば、その場でカードを受け取れることも多いです。ただし、住所が未確定だったりビザの発給待ちだったりすると、本人確認で足止めされます。
そこで筆者が勧めているのが、最初の2〜4週間を「橋渡し期間」として設計しておくことです。この期間の生活費は、日本で作った海外利用可能なデビットカードやクレジットカード、加えて空港で両替した少額の豪ドル現金でしのぐ。そして口座が開いた瞬間に、初回のまとまった送金を実行します。
渡豪直後は保証金(ボンド)や家具の購入などで支出が集中します。「口座ができるまで待つ」を前提にするなら、その分の資金をカードで払える余力として先に確保しておく。この段取りだけで、留学初期のトラブルはかなり減らせます。
円安時代の送金タイミングと学生ビザの資金要件
2026年8月24日時点のミッドマーケットレート(仲値)は、1豪ドル=約113.80円でした(XE.com、18:36 UTC時点)。留学費用は豪ドル建てで動くため、円安が進めば同じ授業料でも日本円の負担は増えます。
為替が読めないときの「時間分散」という考え方
為替の先行きを当てようとするのは、正直おすすめしません。筆者も20年間、何度も「今が底だ」と思って外し続けてきました。プロでも当たらないものを、留学費用という失敗できないお金で賭けるのは合理的ではありません。
代わりに使えるのが時間分散です。年間に必要な額を3〜4回に分けて送れば、その期間の平均レートに近づきます。最悪のタイミングで全額を交換してしまうリスクを避けられるのが利点です。逆に、いちばん有利なレートを取り逃す可能性も同時に受け入れることになります。
ひとつ実務的なコツを挙げると、送金日をあらかじめ決めてカレンダーに入れてしまうことです。「もう少し円高になったら送ろう」と待っているうちに支払期限が迫り、結局いちばん焦った日のレートで送ることになる。これが一番よくある失敗です。
学生ビザ(Subclass 500)の財政要件と送金の記録
学生ビザ(Subclass 500)では、申請者が就学期間中の生活費・学費・渡航費をまかなえることを示す財政要件(financial capacity requirement)があります。金額基準は定期的に改定されるため、2026年8月時点の最新額は必ずオーストラリア内務省(Department of Home Affairs)の公式サイトでご確認ください。
なお、学生ビザの申請料は2026年7月1日以降、1件あたりAUD 2,500から(約28万4,000円 / 1豪ドル=113.80円換算)とStudy Australia公式サイトに記載されています(2026年8月25日確認)。コースの区分や国籍により減額される場合があるとされているため、自分のケースの金額は公式の料金表で確認してください。
送金との関係で押さえておきたいのは、資金の「出どころ」が問われる点です。申請直前に不自然な大金が口座に入っている状態より、日常的な残高と親からの継続的な送金記録があるほうが説明しやすい。実際に送金する際は、送金明細をPDFで保存しておくことをおすすめします。
ビザ要件は改定が頻繁で、個々の事情によって求められる書類も変わります。本記事は一般的な情報提供であり、ビザ申請の助言ではありません。詳細は登録移民代理人(MARA登録エージェント)や教育エージェントなど専門家にご確認ください。
よくある質問とまとめ|自分に合った仕送り方法の選び方
Q. 銀行送金とWise、結局どちらが安いですか?
金額とレート次第なので、一律には決まりません。ただ判断方法は単純です。両方の見積もり画面を開いて、「子の口座に届く豪ドルの金額」だけを比べる。手数料の欄は見なくて構いません。
銀行は「手数料750円」のように安く見えても、レートに為替手数料が含まれています。逆にWiseは手数料が明示される代わりにレートに上乗せがありません。表示形式が違うだけなので、着金額という共通のものさしで比べるのが確実です。
Q. 一度に大きな額を送るのが不安な場合は?
初回は少額でテスト送金するのが鉄則です。5万円程度を送って無事に着金することを確認してから、本番の金額を送る。受取人情報の登録さえ済んでしまえば、2回目以降は数分で終わります。
また、送金サービスの初回本人確認には数日かかる場合があります。学費の支払期限が迫ってから登録を始めると間に合いません。渡豪の1〜2か月前にアカウントを作っておくと安心です。
Q. 子が一時帰国するとき、余った豪ドルはどうすればいい?
逆方向(オーストラリア→日本)の送金になります。豪州側の銀行やサービスは日本のものと手数料体系がかなり違い、現金を持ち帰る場合は申告ルールもあります。別記事で手数料とレートを比較していますので、そちらを参考にしてください。
まとめ|押さえておきたい3つの要点
1. 学費と生活費を分ける。学費は学校指定の方法(Flywire/Convera/指定口座)で払う
2. 仕送りは豪ドル建てで送る。日本円建てだと円貨送金手数料が上乗せされる銀行がある
3. 比べるのは着金額だけ。手数料の数字ではなく「子の口座に何豪ドル届くか」で選ぶ
留学費用の送金は、一度仕組みを作ってしまえば以降はほぼ作業です。逆に言えば、最初の設計を間違えると、それが留学期間ずっと続きます。年間で数万円の差が出ることも珍しくありません。
お子さんが渡豪する前に、親側でアカウントを作り、テスト送金まで済ませておく。この準備をしておけば、現地で何かあったときに「すぐお金を送れる」という安心が残ります。それが留学中の親にとって、いちばん価値のある備えだと筆者は思っています。
本記事の手数料・レート・制度は2026年8月時点で各社公式サイトおよび政府機関サイトを確認した内容です。手数料体系・ビザ要件・為替レートは変更されます。実際の送金・申請前には各公式サイトの最新情報をご確認ください。税務やビザに関する個別の判断は、税理士・登録移民代理人など専門家にご相談ください。
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