今や防災アプリを持っていないという人は少数派ではなかろうか――。
「異常気象」という言葉が定着して久しいが、2018年はまさに日本にとっては災難の1年となった。
「激甚災害」という言葉が頻繁にメディアを賑わし、九州地方・西日本から北海道にかけて日本全国の多くの地域がなんらかの自然災害に遭ったと言って過言ではないだろう。
2018年の主な自然災害
平成30年豪雪
2017年12月から2018年2月ごろにかけて北陸地方を中心に発生した豪雪および寒波による災害。
福井市では2月7日に147cmの積雪を記録したほか、13日には山形県で445cmに史上最大の積雪を記録、さらに鳥取県境港市では2月9日、−8.1 °Cを観測して1904年(明治37年)1月27日以来114年ぶりの低温を記録するなど、各地で被害を出した。
島根西部地震
4月9日1時32分、島根県西部を震源とする地震で、地震の規模はマグニチュード6.1、島根県大田市では最大震度5強を観測した。負傷者9人のほか、1,000棟以上の建物に被害、大田市では50戸の停電などの被害があった。
平成30年7月豪雨
6月28日から7月8日にかけて、西日本を中心に北海道や中部地方など広範囲にわたり記録された台風7号および梅雨前線の影響による集中豪雨。西日本を中心に、河川の氾濫や洪水、土砂災害などの被害が発生し、死者227人、行方不明者10人、住家の全壊6,296棟など大きな被害を出した。
【平成30年7月豪雨災害】
真備地区全戸数の半数の4600棟が被害を受け、現在は住民の助け合いとのボランティアによる支援活動が行われています。
各家から出された災害ゴミ、加えて水害被災地特有の土埃もあり健康被害が懸念されます。(倉敷市真備町)#平成30年7月豪雨災害 #西日本豪雨災害 pic.twitter.com/M6hJLUCzxm— 日本財団 (@NipponZaidan) 2018年7月17日
大阪北部地震
6月18日7時58分、大阪府北部を震源として発生した地震。地震の規模はマグニチュード6.1、最大震度6弱を大阪市北区・高槻市・枚方市・茨木市・箕面市の5市区で観測した。死者5名、2府5県で負傷者435名(うち重傷者17名)、住家の全壊12棟・半壊273棟などの大きな被害を出した。
大阪高速鉄道は8日、6月18日に最大震度6弱を観測した大阪北部地震発生時の大阪モノレール駅構内の様子を映した映像を公開しました。専門家による被災検証委員会の初会合の席で公開されました。(岩)フルバージョンは→https://t.co/ropzvLsxjc pic.twitter.com/7sJt5PxQgi
— 毎日新聞映像グループ (@eizo_desk) 2018年8月8日
平成30年台風21号
9月4日、25年ぶりとなる「非常に強い」勢力で日本に上陸した巨大台風。特に近畿地方を中心に大きな被害を出した。最大瞬間風速は58.1m/sを記録し、死者13人、住家の全壊9棟、半壊46棟などの大きな被害を出した。
【今週の かんさい熱視線 】
「“猛烈な風”が街を襲った ~検証 台風21号~」10月12日(金)19:30~〔総合・関西地域〕#かんさい熱視線 #台風 #伊藤雄彦 https://t.co/EfLS7l8pAs pic.twitter.com/hUxT4RTmr7— NHK大阪放送局 (@nhk_osaka_JOBK) 2018年10月11日
北海道胆振東部地震
9月6日3時7分、北海道胆振地方中東部を震源として発生した地震。地震の規模はマグニチュード6.7、最大震度は7で、北海道では初めて観測された。死者41人、負傷者681人、住家の全壊186棟、半壊539棟、一部破損5034棟などの甚大な被害を出し、勇払郡厚真町では大規模な崖崩れが発生、多数の住宅が巻き込まれた。
【動画ニュース】 地震から1週間 北海道厚真町の土砂崩れ現場をドローン撮影 (動画35秒) #nhk_news #北海道地震https://t.co/fapXfOURwR pic.twitter.com/MOlqUM8I2G
— NHKニュース (@nhk_news) 2018年9月13日
海外在住者がDLしておきたい防災アプリ!
このように、日本は今、自然災害に遭わない地域が少ないと言われるほど、さまざまな自然災害リスクを孕んでいる。
それに伴い、防災アプリの機能が向上しているのも事実。そこで、以下にオススメ防災アプリを紹介するので、海外在住者でこれから日本に一時帰国するという人は必ず最低1つは防災アプリをダウンロード(DL)してから帰国することをオススメする。
Yahoo!防災速報
日本最大のポータルサイト「Yahoo Japan」が配信している防災速報アプリ。地震、豪雨、気象警報などの自然災害速報を通知してくれるほか、速報してほしい地域を3つまで登録できるので、地元のほか、旅行先の情報も即時得られる。
ゆれくるコール
緊急地震通知アプリの定番。緊急地震速報のプッシュ通知および地震の詳細を表示してくれる。ユーザーが体感した震度をコメントし、共有できる「ゆれ体感」機能もあり、全国からのコメントを受け付けることができる。
東京都防災アプリ
東京都の公式アプリとして配信されている防災アプリ。楽しみながら防災の基礎知識や災害時にとるべき行動などを学べる点がSNSで話題に。東京都以外の人でも役に立つ情報がたくさん掲載されているのでダウンロードしておくと良い。
外国人にオススメの防災アプリ!
また、海外在住者の場合には、家族が日本語が話せないという人もいることだろう。そんな人には多言語の防災アプリを勧めてあげると良いだろう。
観光庁「Safety Tips」
観光庁が提供している外国人旅行者向け災害時情報提供アプリ。訪日外国人が安心して日本国内を旅行できるよう、2017年3月におっ幅に機能を向上、緊急地震速報及び津波警報、気象特別警報、噴火速報などを提供するほか、外国人受入可能な医療機関情報や母国大使館のワンクリックダイヤルなどを5ヶ国語(英語・中国語簡体字・中国語繁体字・韓国語・日本語)で配信している。
NHK WORLD TV
訪日外国人に最も人気がある日本向け防災アプリがこれ。ダウンロード数は50万を超え、災害時だけではなく日々のニュースを知るニュースアプリとして日本に来る外国人には必携と言われているアプリ。
日本を離れていると、どうでしても防災意識が低くなりがち。2018年のような自然災害は今後も続く可能性は高いと言える。海外在住者は特に一時帰国の際には防災意識を高めておきたいところだ。
アプリだけでなく携帯防災グッズも買っておこう!
Comments are closed, but trackbacks and pingbacks are open.