本記事は、海外在住者が一時帰国で使うとより便利なスマホ決済アプリを紹介する記事です。
2021年の東京オリンピック以降、インバウンド訪日外国人が増えたことでスマホ決済やキャッシュレス決済が一気に進んだ日本。
訪日外国人はもちろんのこと、一時帰国の海外在留邦人はぜひともインストールしておきたい、日本でメジャーなものを集めました。
外務省の統計によれば、海外在留邦人数は令和元年の発表で139万0,370人となり、統計調査を開始した昭和43年以降、最多となった。
右肩上がりで増え続ける海外在住者の数だが、それにより、一時帰国する人の数も増えてきている。
そんな海外在住者が一時帰国で日本に不便を感じるのが、「フリーWiFiの少なさ」と「現金のみしか使えない店の多さ」だろう。
しかし、日本政府は2020年の東京五輪などを控えるに当たり、キャッシュレス決済を推進する施策を強く進めており、2019年はPayPayなどのキャッシュレス決済アプリが続々と誕生した。
とはいえ、日本のキャッシュレスサービスでは、海外発行のクレジットカードが使えないなど不便なのでは?と思っている人も多いハズ。
そこで、海外在住者が一時帰国で使うと便利な日本のスマホ決済アプリを調べてみた。
海外在住者が一時帰国で使うとお得なスマホ決済アプリ4選
1. PayPay:5500万DL&加盟374万店! もはや国民的アプリで持っていないと損をする!
2. 楽天ペイ:楽天市場会員にはオススメ
3. モバイルSuica:交通系アプリでダウンロード数No.1
4. LINE Pay:使い勝手が最高でドラッグストアのキャンペーン多し!
海外在住者が一時帰国で「スマホ決済アプリ」を使う方法
PayPay+LINEMOで一時帰国をもっとお得に
日本のクレジットカード&銀行口座を持っておこう
まとめ:一時帰国したら、空港でPayPay+LINEMOをインストールしよう
海外在住者が一時帰国で使うとお得なスマホ決済アプリ4選
スマホ決済を選ぶ上では、特典や還元率だけじゃなく、機能性や支払い方式にも注目したいところ。
特に、海外在住者の場合、海外発行のクレジットカードしか持っていないという人もいる。
もちろん、日本でも最近は海外発行のクレジットカードが使えるようになってきているが、まだまだ普及していないと言える。
ここでは、そうした海外在住者ならではの機能を重視して、4つのスマホ決済アプリを厳選した。
PayPay:5500万DL&加盟374万店! もはや国民的アプリで持っていないと損をする!
一番にオススメなのは、やはり「PayPay」。
大規模チェーン店から個人経営のラーメン屋まで、全国的に圧倒的な加入店舗数374万店舗を誇り、2023年には5,500万ダウンロードを突破し、今やLINEと同様に、国民的決済アプリへと成長した。
ポイント付与のキャンペーンや還元率の高さからも、PayPayは必須の決済アプリと言える。
ソフトバンクとヤフーが開発したPayPayは、「100億円還元キャンペーン」など登場以来、訴求力の高いキャンペーンで加入者を増やし、利用率もダントツ1位。
常時0.5〜2%という還元率の高さと安定さは安心を与えてくれる。
もちろん、インストールや利用は無料だが、格安SIMのLINEMOとと併せて利用することで、スマホが実質半年以上無料になる(プラン費用を毎月PayPayポイントで還元)ほか、日本の資産運用なども簡単にできるようになる。
外食産業に強いPayPayは最大20%キャンペーンなどのキャンペーンをよく行っている。外食が多くなりがちな海外在住者の一時帰国にとって強い味方になってくれるだろう。
また、PayPay銀行の口座もPayPayアプリから作れるので、海外送金の際もPayPay銀行を利用できるようになる。例えば、Wiseにある外貨を日本円に両替し、PayPay銀行に送金すれば、わずか22分で海外送金・着金が可能となる。
海外在住者が一時帰国で格安SIMを使う場合にオススメの、同じくソフトバンク系列であるLINEMO(ラインモ)と併用することで、格安SIMのLINEMOが実質半年以上無料なった上に、最大18,000ポイント(18,000円分)がゲットできるなど、「特典力」の高さは随一と言えよう。
PayPayのメリット
- ・ダウンロード数が日本一(5,500万DL)
- ・加入店舗数374店舗と日本最大級。個人商店でも使える店が多数
- ・PayPay残高および、PayPayカード払いを設定することで、常時1.5%還元が受けられる
- ・格安スマホのLINEMOが実質半年以上(2023年6月現在、最大8カ月)が無料(ミニプラン)になる
- ・還元率アップのキャンペーンが多数開催されるため、増税前よりも安く購入できる場合が多い
- ・マイナンバーカード申し込みで最大2万円分を還元
- ・PayPay銀行と連携が簡単で、Wiseなどの決済サービスと連携でき、手数料最安値で海外送金・着金できる
- ・Alipayなど一部の海外QR決済サービスとも連携しているので、PayPay加盟店でAlipayなどで支払いが可能
LINEMOの詳細については、以下の記事を参照してみよう。
PayPayのデメリット
- ・Amazonや楽天市場ではPayPay決済できない(PayPayカードなら可能+ポイント獲得)
- ・PayPayカード以外のクレジットカードで支払う場合は1.5%還元が受けられない
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PayPayアプリのダウンロード
楽天ペイ:楽天市場会員にはオススメ
一時帰国した際のショッピングで、「海外発行のクレジットカードが使えない!」と泣かされた記憶がある人も多いのでは?
そんな心配がなく、しかも使いやすさ抜群なのが、楽天ペイ。
還元率は0.5%~1.5%とPayPayと同等だが、楽天会員幅広いため、思わぬところでお得感を得られることも。
このようにもとから楽天会員という人には楽天ペイがお得だろう。
また、日本国内では最大級のネットショッピングモールであり、海外発送も行っている「楽天市場」でも利用できる点は海外在住者にとってはうれしいところ。
さらに、楽天モバイル」との相性も抜群だけに、とりあえずインストールすしておきたいところ。
ただ、楽天ペイでは、店頭で支払いをする場合に、店頭ではQRペイとセルフペイが選べるが、まずこれをいちいち選ぶのが面倒。
また、楽天スーパーポイントや楽天キャッシュでの支払いも可能となっているが、これも細かく設定しないといけないのが面倒と言える。
楽天ペイのメリット
- ・楽天市場で利用できる
- ・楽天カードで支払うと、還元率が1%アップ
- ・クレジットカードに付帯するポイント+楽天ペイ・ポイントの二重取りが可能
- ・楽天スーパーポイントや楽天キャッシュでの支払いも可能
楽天ペイのデメリット
- ・ポイント還元されるまでのタイムラグが長い
- ・ポイントは1年間の期限付きのため、頻繁に一時帰国しない人には不向き
- ・楽天モバイル自体が通信エリアが少ないため利用できない場合がある
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楽天ペイアプリのダウンロード
モバイルSuica:交通系アプリでダウンロード数No.1
JR東日本がサービス提供している「モバイルSuica」は、モバイル型電子マネー付きの乗車カード。
もちろん電子マネーとして提携店でのショッピングやオンラインショッピングも可能。
Suicaには、「カードタイプ」「モバイルタイプ」の2種類があるが、カードタイプよりもアプリでダウンロードするほうが断然使いやすさが良いのは言うまでもない。
特に、一時帰国の際には、多くの人が電車に乗るだろうが、モバイルSuicaを使えば、東海道・山陽・九州新幹線がタッチのみで改札を抜けられるほか、eエクスプレスの予約もスマホで簡単にできるようになる。
また、乗車用のアプリでありながら、キャッシュレス還元店舗ではお得にスマホ決済ができるというメリットも。
モバイルSuicaのメリット
- ・JR東日本の管轄内であればあらゆる駅構内ほかショップでも利用できる
- ・乗車カードとしても使えるので、電車乗車時にも便利
- ・海外発行のクレジットカードにほぼ対応
モバイルSuicaのデメリット
- ・年会費1,050円が必要(オリジナルクレカで無料に)
- ・特典やキャンペーンが少ない(店舗による)
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モバイルSuicaアプリのダウンロード
LINE Pay:使い勝手が最高でドラッグストアのキャンペーン多し!
LINE Payは、QRコード・オンライン決済のほか、送金や割り勘機能、公共料金支払いなど、生活のさまざまなシーンで利用しやすいスマホ決済サービスとして、多くの人が利用している。
コミュニケーションアプリ「LINE」のアクティブユーザーは8000万人以上と、スマホを持っている人の殆どが利用している。
そのため、LINE Payを利用する人も多い。
強みとしてはドラッグストアに対するキャンペーンが頻繁に行われていることと割り勘機能がついていること。
日本に一時帰国した際にドラッグストアで日本の薬や雑貨などを購入する人はとても多いと思うので、LINE Payもやはり捨てがたいアプリだ。
また、LINE Payは台湾やインドネシアなど海外でもサービスを提供しており、海外在住者に向いていると言える。
しかし、現状では携帯電話番号が発行された国の中での使用に限られており、国をまたいで利用できないので、気をつけたいところ。
LINE Payのメリット
- ・LINEアプリを利用している人が多く利用シーン多数
- ・ほとんどのオンラインショップで利用できる
- ・割り勘機能がついている
- ・即時的にLINEポイントが還元される
- ・海外での利用も可能で個人間送金も可能
LINE Payのデメリット
- ・クレジットカードのオートチャージがない
- ・本人確認の必要性がある
- 1度、個人情報流出問題があった(2021年)
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LINE Payアプリのダウンロード
海外在住者が一時帰国で「スマホ決済アプリ」を使う方法
さて、このように、さまざまな特典が用意されている日本のスマホ決済アプリ。
一時帰国の際にはぜひとも使ってみたいと思った海外在住者も多いことだろう。
しかしながら、スマホ決済アプリのほとんどが、登録の際に日本国内の携帯電話番号を必要とするので、そこがハードルとなってくる。
そこで、海外在住者が一時帰国でスマホ決済アプリを使う方法について、PayPayを例に以下にまとめてみた。
PayPay+LINEMOで一時帰国をもっとお得に
スマホ決済アプリを導入する際には、スマホのSIMも併せて選びたいところだ。
なぜなら、 現在、スマホのSIMは各社とも、かつてのような2年縛り契約ではなく、期間は自由で解約できるので、一時帰国でも気軽に契約できるからだ。
PayPayとすぐに連携できる格安スマホSIMのLINEMOを利用することで、実質半年以上、LINEMOの費用がそっくりそのまま還元される(ミニプランのみ)。
このキャンペーンは2年以上継続中で、終了期間も未定となっている常設キャンペーン。
ソフトバンクが提供するLINEMOは、大手ならではの広域・高速通信(5G)が可能で日本全国津々浦々で利用できるほか、ミニプランなら、3GBで月額990円と業界最安値級となっている。
また、PayPayは日本最大級のポイントカード「Tポイント(TSUTAYA)」とポイントの相互交換も可能。
そんな便利なPayPayは海外在住者でも簡単にインストール、スマホ連携ができる。
以下に手順を紹介しよう。
①まずは、格安SIMのLINEMOと契約
②PayPayをスマホにインストール
③PayPayに入金する
PayPayへの入金方法は主に3種類。
1. PayPayアプリからLINEMOと連携した銀行口座から入金する(即時銀行引き落とし)
2. コンビニ(ローソンまたはセブンイレブン)のATMからPayPayアプリにチャージ:ATMrとスマホが連携できる。
3. 銀行口座とPayPayを連携させて、PayPayアプリでチャージ(銀行引き落としされる:PayPay銀行がオススメ)
日本のクレジットカード&銀行口座を持っておこう
駐在などで海外に滞在している人は日本のクレジットカードを持っている場合は多いが、海外に永住している人や大学を当地で卒業した人は、海外発行のクレジットカードしか持っていない場合もある。
スマホ決済アプリでは、海外発行のクレジットカードだと使えない場合もあるので、やはり、一時帰国した際に日本のクレジットカードを申し込んでおくのがベター。
海外在住者はVISAやMasterを持っている人が多いので、これから新規で申し込む場合は「JCB」がオススメ。
JCBは、VISAやマスターズなどのグローバル信販会社に比べ、日本のさまざまなサービス会社と提携している。
中でもスマホを利用している人は、このカードを持っておくと、日本滞在中の急なスマホやタプレット、PCの故障の際にも安心と言えるだろう。
また、利用ごとにマイルが貯まるカードもある。
飛行距離が長くなり、帰国が毎年という人も入っておくと、知らない間に一気にマイル貯まっているなんてことも!
まとめ:一時帰国したら、空港でPayPay+LINEMOをインストールしよう
いかがだっただろうか? 今後さらに加速するであろう日本のキャッシュレス決済サービスは、一時帰国する海外在住者にとっては絶対に知っておきたい決済方法となる。
中でも、日本で最も利用されている「PayPay」は、スマホのSIMを「LINEMO」にすることで、より快適な、かつお得に利用できる。
日本も物価が上がってきているため、なるべくお得に滞在したいと思う人は多いハズ。
さまざまな決済アプリがあるため、いろいろ試すのは面倒だと迷う人も多いだろうが、まずはPayPayとLINEMOを利用することが一番オススメと言えるだろう。
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