オーストラリアのトップ校 学力ランキング【2026年度版】
日本と大きく異なるオーストラリアの学校制度
もし家族4人でオーストラリアに移住することになった場合、両親が一番に気にかけるのは、子供の学校のことではないだろうか? オーストラリアの学校制度は日本とはかなり異なるので、日本から移住してきた親御さんたちは、移住当初、いろいろと迷うことも多いようだ。
そこで、主な学校制度の違いを列挙しておくので、参考にしてもらいたい。
※本記事は2014年より毎年改訂しています。最新データは以下の記事にも掲載していますが、こちらの記事でもランキングは最新のものとなっています
大学進学率世界1位!オーストラリアの進学校トップ5はどこ? 州別トップ校ランキング最新版
日本とオーストラリアの学校制度比較
大学進学率世界8位オーストラリアのトップ校とは?
※ 国際統計・国別統計専門サイト「グローバルノート」 2024年のデータより。
さて、オーストラリアの大学進学率が世界第8位ということに驚く人も多いかもしれない。
UNESCO・世界銀行の統計によれば、オーストラリアの大学進学率は108%で世界8位とトップクラスを維持している。
100%を超えるのは、“適齢年齢以外の入学者や海外からの留学生も含む”ためだ。
つまり、このデータには定義上、留学生の入学者が含まれているからで、世界トップクラスの留学先として知られているオーストラリアには毎年世界各国から大学に進学する人が集まっている。
そのため、大学入学の平均年齢が26歳となっている。
オーストラリアのトップ校ベスト5を州別にランキング
とはいえ、オーストラリアが世界屈伸の教育制度を誇ることは疑いのないところ。
せっかく教育水準の高いオーストラリアに移住してきたのだから、子供への教育にも期待したいところだ。
ところが、オーストラリアでは大学は軒並み世界100位以内に入るようなトップ校が多く、平均的に教育水準が高いとされているが、高等教育機関までの学校は教育レベルにはかなり差があるという。
そこで、子供の留学先選びに役立つ「オーストラリアのトップ学校ランキング」を小学校から高校(相当の区分)に分けて、各州・地域別にトップ5を紹介する。
なお、このランキングのデータは、教育機関評価会社「Better Education」からの引用であるが、ICSEAという指標を基にランキングした。
オーストラリアでは1975年から学校の教育水準評価を数値化しており、「Better Education」は2008年よりデータベース化し毎年発表している。
なお、Socio Economic Status(社会経済的地位、略称:SES)とは、個人や世帯の社会的な位置づけや生活水準を、収入・学歴・職業などを組み合わせて総合的に評価した指標のこと
これが意味するところは、学生が住むエリアの地域性や親のバックグラウンドなども含めた総合的な経済指数と考えられる。
わかりやすく言えば、治安の悪い地域ではやはり学習するのに適していない環境が多く、低評価にされるなど、公立校など通う学生の学力が毎年大きく変わるようなことのないよう、基準を地域社会にまで広げた指数と言える。
地域住民や永住権者の場合は、親の仕事や親が決めた住環境によって子どもの通う学校が決まってくるが、留学生の場合もどこに住むかによって、行く学校が決まってくるので、きっと参考になるだろう。
つまり、ここで紹介している学校はまず居住エリアとしても問題がなく、その地域に立つ学校は、本記事のランク外でもまずまず優良であるということが言える。
また、トップ5として紹介するが、スクールポイントでは同率1位の場合も多く、さらに同率1位の学校も多数ある場合もあるので、詳しくデータを見たい方は「Better Education」から検索してみてほしい。
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オーストラリアの小学校州別トップ5ランキング
※SESスコア=Socio Economic Status(社会経済的地位、略称:SES)とは、個人や世帯の社会的な位置づけや生活水準を、収入・学歴・職業などを組み合わせて総合的に評価した指標
Primary School(プライマリー・スクール) ― 小学校に相当
NSW州:シドニー
全体的に全豪トップレベルの学校が集うシドニー。
VIC州:メルボルン
私立勢の優位性が顕著なメルボルン。
ACT:キャンベラ
首都だが、シドニー、メルボルンにSESでやや水を開けられたキャンベラ。
QLD州:ブリスベン
公立校の大躍進が目立つブリスベン。
WA州:パース
公立、私立ともに均等なレベルを保つパース。
SA州:アデレード
伝統校が強みを保持するアデレード
TAS州:ホバート
州全体的に全豪のSESで平均でやや劣るタスマニア州
NT準州:ダーウィン
日本人にはあまり人気はないが、均等にレベルを保つ。
このように見ると、小学校はどの年においてもそれほどトップ校における私立・公立の差があるとは言えないようだ。
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次頁では中学校相当(セカンダリー・スクール)について紹介する。
オーストラリアでは中学校をJunior High Schoolではなくセカンダリーと呼ぶ
さて、オーストラリアの教育制度は日本とはずいぶん異なることを前頁の表で説明したが、一番質問が多いのが「中学校」という考え方だ。オーストラリアには米国で言うところの Junior High School という言葉はなく、中等教育はまとめてセカンダリースクール(Secondary School)、または単にハイスクール(High School)と呼ばれる。
オーストラリア政府の公式情報(Study Australia)によれば、セカンダリースクールは...
授業の約50%を日本語のみで行うブリスベン郊外の公立小学校が話題に
全授業の半分が日本語!? QLD州の公立小学校のユニークプログラム
オーストラリア・クイーンズランド州の公立学校でこのほど、全授業の半分を日本語のみで教えるという、世界でも珍しい外国語プログラムがスタートし、話題となっている。
その学校とは、ブリスベン郊外にあるウェラーズヒル州立学校。算数や社会といった通常の授業を外国語で行う「イマージョン・プログラム」と呼ばれるプログラムの一環で、同校では2014年1月からイヤー1(小学1年生に相当)で日本語によるカリキュラムをスタートさせた。現在、学年全体125人の生徒のうち、6割にあたる76人が日本語によるイマージョン・プログラムで学んでいる。
Wellers Hill State School prep students are global students learning maths and science in Japanese song @QLDDET pic.twitter.com/3AEl4V2v7X— Kate Jones (@katejonesqld) 2016年5月5日
このカリキュラムでは、2人の日本人教師が担当しており、授業内容はもとより、挨拶や指導、私語にいたるまで英語を一切話さず、日本語だけで行うという徹底ぶりだ。
このユニークなカリキュラムは、地元紙や全国紙で紹介されたほか日本のTBSでもニュースとして取り上げられ話題となった。
オーストラリアの小学校では全国統一基準によるカリキュラムが遂行されているが、外国語(LOTEプログラム)については、どの言語を教えるかは、校長の裁量によって異なっているので、学校選びのポイントの一つとも言われている。
クイーンズランド州内の学校では、主に日本語、ドイツ語、フランス語、中国語、インドネシア語、イタリア語などが人気となっている。
ブリスベン近郊の公立小学校で日本語の授業開始 小1から Students at Wellers...
いじめの被害者にも加害者にもならないための教え方をシドニーの少年のケースから学ぼう
その多くが「自殺」というショッキングな結末として報じられることから、国際的に比較しても深刻だと言われる日本の「いじめ」。
しかし、実際のところ「世界のいじめ」はもっと深刻だ。
ユニセフの調べでは、世界の13歳から15歳の3人に1人以上が日常的にいじめに遭っている。
アメリカでは7分に1人の割合でいじめが発生しており、毎年16万人がいじめによって不登校となっている。
そしてそのストレスは時に、銃乱射による大量殺人事件として最悪の結末を迎えることさえある。
東欧のルーマニアでは、11歳~15歳の子供たちの60%以上がいじめを行っているというデータもある。
オーストラリアでは、27%の子供たちが日常的にいじめに遭っている。
また、83%がいじめられたことまたはいじめたことを経験している。
また、近年では日本でも世界でもオンラインの利用による「ネットいじめ」が問題となっているようだ。
こうして世界のいじめと比較すると、日本のいじめはそれほど激しいものではないようにも思える。
しかし、なぜ自殺者が後を絶たないのか?
今回は、いじめの被害者にも加害者にもならないために、子供にどういうことを伝えればよいのかについて、海外の事例をもとに探ってみる。
傷害事件が起きても警察に連絡しない日本の学校
https://www.instagram.com/p/BxRXhuxnW_W/?utm_source=ig_web_copy_link
まずは、この動画を見ていただきたい。
これはシドニーの高校で行われたいじめのワンシーンだ。
※オーストラリアでは中学1年相当からハイスクールとなる
右側の体の大きい15歳の少年が12歳の少年に殴られている。
ニュース映像のため音声が出ていないが、実際の動画では撮影者からもののしられている。
顔や体を殴られつづけ、ついに、怒りが頂点に達したのか、少年はいじめっ子をボディスラムで地面にたたきつける。
12歳のいじめっ子は体全体をコンクリートに打ちつけられ、ふらふらとなる衝撃的な映像だ。
さて、この動画を見て皆さんはどう感じただろうか?
「よくやり返した」「仕返しであっても暴力はいけない」など賛否両論かもしれない。
現地の反応はどうだったかというと、ほとんどの人が「よくやった」と称賛の声だった。
ただし、学校側は事態を重く見て、両者ともに4日間の停学処分とした。
Source:The Daily Telegraph
どちらの少年が悪いのか?ということは今回さておく。
ここで伝えたいのは、この一連の出来事が日本のいじめの対応と比べるとかなり異なる面があるということだ。
まず、動画の後半に警察が入っていく様子が見受けられる。
オーストラリアでは、このようないじめの事案も暴力が絡んでいる以上、警察が動くことが当然とされている。
しかし、日本では自殺者でも出ない限り、警察が動くことはほとんどない。
なぜなら、学校側が要請しないからだ(校内で傷害事件が起きているにもかかわらず、だ)。
2012年の大津市中学生いじめ自殺事件において、被害者の両親が3度にわたって警察に被害届を出したにも関わらず受理されなったというのはあまりに有名な話だが、「いじめくらいでは警察は動かない」というのが日本社会だ。
※この事件以降、いじめによる被害届は急増しているらしい。
自殺を助長していることに気づかない日本のメディア
https://www.instagram.com/p/By1Vwk_AWWY/?utm_source=ig_web_copy_link
そして、報道の在り方も異なる。
上記の報道では、この仕返しをした少年を「Webのヒーロー」として扱い、実名で報じた。
さらに事件が起きた学校名と住所も報じられている。
彼の名はケーシーくん。
この記事によれば、ケーシーくんはもともとおとなしく暴力をふるうような子供ではなかったという。
この時まで一度も暴力をふるったことはなく、4年間にわたって「デブ」と言われたり、殴られてりしていじめられ続けていた。
実名報道については、日本人の倫理観からすれば、多くの人が実名報道に否定的だろう。
この映像や報道は、オーストラリアばかりか世界をめぐった。
その結果、彼をサポートするFacebookページが立ち上がり、いじめを経験した子供やその親たちから多くの称賛の声が集まった。
これが「少年A」としての出来事だったら、おそらくここまで大きなうねりとはならなかったであろう。
もちろん、なんでもかんでも実名報道するべきではないが、報道の仕方一つで、見ている人の行動が変わってくるということは肝に銘じてもらいたいところだ。
ケーシーくんは現在20歳。このFacebookを皮切りにSNS界で「いじめ撲滅」の象徴となり、現在はいじめを撲滅する活動を仕事としている。
日本では、少年への報復やネットでの揶揄から守るために実名報道などあり得ないだろう。
しかし、ここまでとは言わないが、この事例と比較すると日本の学校は閉鎖的すぎるのではないだろうか。
閉鎖的な社会ではいじめが増長するというシナリオは当然であるにもかかわらず、
なぜか、学校も地域も「警察沙汰にはしないように」「子供のため(?)内密に処理するように」という雰囲気が充満している。
こういう空気感を作っている1つの要因としてメディアの報道の仕方という問題が挙げれる。
いじめに関して、自殺というショッキングな出来事ばかりを報道しているところが問題だ。
なぜなら、皆さんも一度は耳にしたことがあるだろう、このような遺族の言葉。
「わが子の死をムダにしないためにも、事実を明らかにして、いじめ撲滅に役立ててほしい」
大人が聞けば気丈な言葉だが、自殺したくなるくらい厳しい思いをしている当事者の子供からすれば、
自殺することで、こんなにも同情が集まる、何かの役に立つ、ということを提示してもらっているに過ぎない。
新聞やテレビは事実を報じることが仕事だが、「自殺」ばかりを扱うべきではない。
ケーシー少年のように、いじめを克服した子供のことも報じるべきなのだ。
※ここではケーシーくんとケーシーくんを殴っていた子のどちらが悪いかという議論は省く。
オーストラリアの学校のいじめ対策
https://www.instagram.com/p/By100zVhYNT/?utm_source=ig_web_copy_link
さて、ここからは、実際にどうやっていじめを少なくするか、いじめられない人をつくるかについて考えてみたい。
以下に、オーストラリアの学校がどのような対策を行っているかを列挙していく。
オーストラリアの学校では「National Safe Schools Framework(安全な学校のための基本的枠組み)」という枠組みを設けている。
その中で、「いじめ」を「個人又は集団により、1人以上の人に対して繰り返して行われる、言語上の、物理的、社会的、心理的な行動で、有害で力の悪用を伴うもの。ネットいじめとは、 情報通信技術を通じてのいじめを指す」と定義している。
そして、具体的には、以下のような取り組みがある。
●Peer Support Program(ピア・サポート・プログラム):「Peer」とは、仲間のことだ。つまり、いじめは仲間同士で助け合ってなくしていくプログラムのこと。具体的には年長者がいじめの相談役などを行うなど。このように年齢の違う子供たちが協力して学んだり、遊んだりすることで、「他人とかかわることの楽しさや大切さ」を教えている。また、年長者が小さな子と上手にかかわることを大人が褒めることで、いじめの防策ともなる。日本でも少しずつ増えつつある「異年齢交流」だが、日本でももっと充実させる必要がありそうだ。
●いじめ対策の明示ルール:児童生徒が教師のもとにやってきていじめを受けたと言ったときには、教師は「学校が何をするのか」を児童生徒に明示しなければならないルール。日本ではいじめの報告があった時に、教師が個別に対応することが多いのではないだろうか。
●ハーモニー・デー(調和の日):小学校で行われる、人種や宗教、男女差による差別をなくすにはどうするべきかについて、子供たちで話し合う特別授業。オーストラリアではPrep(幼稚園年長児に相当)から行われている。
●シチズンシップ教育:中等以上の生徒に対して行われる民主主義教育のことで、他人を尊重することや個人の権利と責任の関係性などについて学ぶことで、子供の市民性を育てることを目的とした教育。日本の生活科や社会科に近い教育であるが、社会や経済のシステムを教えることで留まる内容ではなく、シチズンシップ教育では社会問題にどうやって個人が他社とかかわりながら解決していくのかを探っていく。当然、いじめの問題についても解決策を子供たちが探っていくことになる。
これらのシステムやプログラムは日本でも行われている。なのに、なぜか一般的に知られていない。そこにいじめを少なくする解決策のヒントがあるように思える。
一方、オーストラリア連邦教育省では、「National Day of Action against Bullying and Violence(全豪反いじめ&暴力デー)」として全豪の学校におけるいじめ対策についてのコンクールを行っている。
年に1度開催されており、2014年は各州から約2100校、96万人の生徒が参加し、いじめへの意識が大きく善処されつつあると言われている。
また、オーストラリアのプロ・ラグビーリーグ(NRL)が行っている、いじめ防止プログラム「Tackle Bullying」も好評だ。
このプログラムでは、スター選手やチームから1名ずつ選ばれたアンバサダーが学校を訪問して、スターの視点からスポーツマンシップやフェアな精神を伝えることで、いじめという行為の馬鹿馬鹿しさを伝えている。
こうした活動は、馬鹿にできないとても重要なプログラムだといえる。
子供の感受性の高さを生かして、教師や親ではできないところを補完していると言えるので、ぜひ日本でも行なってほしいところだ。
中間集団が崩壊した日本社会でいじめを減らすのは困難
https://www.instagram.com/p/BzIlpMqpVDl/?utm_source=ig_web_copy_link
さきほどのケーシーくんと同じようなことを日本ですれば、ヒーローどころか加害者として罰せられる可能性は高い。
また、後日、もっとひどい報復を受ける可能性もあるので積極的には勧められないと感じる人が多いことだろう。
「いじめはなくならない」。
これを前提として、一番重要となるのは、いじめっ子といじめられっ子の中間にいる人たちの役割だ。
一言でいえば「仲裁者」ということになる。
日本では、仲裁者は他国に比べると存在が薄い。
以下は、「ストップいじめ!ナビ」からの引用だが、日本の子供は年長になればなるほど「いじめの仲裁をしない」傾向にあり、傍観者となる傾向にある。
「傍観者」の出現率の学年別推移
「仲裁者」の出現率の学年別推移
これは大人においても言える。
かつて筆者が日本に一時帰国していたときことだ。通学時間の朝、電車に乗ると車内で小学生4、5人が1人の男の子を中心に囲み、その子の帽子(通学帽)を取っては投げて遊んでいるのが見えた。
最初は遊んでいるのかと思っていが、その男の子が必死で「返してよ」と言っているので、しばらく見ていたら、今度は、その男の子の胸を突き飛ばすようになった。
オーストラリアでは1人の弱者を複数人でいじめることにはかなり敏感なので、そういうことがあれば、すかさず誰かが止めに入ることが多いが、その車内では大人がたくさん乗っているのに、誰もが知らんふりしていた。
結局、筆者が割って入り、「返してあげなさい。そして、車内で騒ぐな」と一喝すると、いじめっ子側の小学生は押し黙った。
このように、日本にはいじめの仲裁者が欠けている。
なぜ、そのような子供、そして、そのような大人が育つのか?
この答えは、社会学的に問題視される「中間集団の崩壊」から読み解くことができる。
中間集団とは、国家(全体)と個人の中間に位置する集団のことで、自治体や会社や学校などを指す。
もっとも小さな中間集団は家族だ。
しかし、現代の日本では、この中間集団が弱くなった。なくなったと言い換えてもいい。
例えば終身雇用制の崩壊やモンスターペアレントの出現による学校機能の脆弱化、そして核家族化における家族制の崩壊などが戦後70年ですっかりと定着してしまった。
こうした中間集団が崩壊した社会というのは、分かりやすく言うと、学校や町内の人が自分に対して無関心になったり、近くにいる他人を認めなくなる社会のことだ。
本来は近しい存在であるべき近所の同学年の子が敵に思えてくるということだ。
そのため、子供の親は「ぼやぼやしていると、落ちこぼれになるぞ」と教育する社会になりがちだ。
特に日本の社会は横並びを気にするので、近所のあの子より劣りたくない、みんなとは違う子のように思われたくないという意識が働きやすい。
そうなると、会社や学校(中間集団)は、自分(個人)を認めてくれる存在ではなく、蹴落としにくる存在となる。
他者を幸せにする者だけが幸せになれる
https://www.instagram.com/p/BzFHOF3oMZb/?utm_source=ig_web_copy_link
さて、最後に子供にとって一番近い教育者である親はどう教えるべきかについて考えてみる。
よく、親や教師は子供に対して「立派な人になりなさい」と教えることがある。
しかし、さきほどのように中間集団が崩壊している日本社会では、「立派な人になりなさい」とは「ぼやぼやしていると周囲に抜かれるぞ。一生懸命努力して、相手よりも上の地位に就け」と教えてしまうことになる。
なぜなら、中間集団が崩壊した社会では、なぜ立派になれと教えるのかと聞かれたら、「自分の子供がが幸せになるためだ」と答えるだろう。
一方、中間集団が崩壊していない国(=自治体や共同体が機能している国)では、近しい周囲から認めてもらえる環境にあるので、少々、周囲に劣るところや違う点ががあってもまず気にならない。近しい相手の違うところを認めることの方がハッピーだからだ。
そういう環境の中でも、同じく「立派な人になりなさい」と教えるわけだが、その意味合いは異なってくる。
つまり、共同体が機能している国では、「他者を幸せにした者だけが幸せになれる」と教育する。
だから、各々が立派になるということは、たくさんの他者を幸せにしてきたということだ。つまり、自分も含めた、みんなが、社会が幸せになれるという考えだ。
これが「立派な人になりなさい」と教える本当の意味となる。
そして、それを遂行することによって、自然といじめは少なくなる。
いじめは確かに幼少期から大人になっても、必ずどこかには存在し、なくなりはしないが、
他者が幸せに感じることに幸福感を得る経験をすれば、人は確実にやさしくなれる。
もし、学校にいじめの加害者と被害者がその場にいるのであれば、教師はそのように教えてあげれば、きっといじめは少なくなるはずだ。
参考ブログ:「金持ちになっても幸せにはなれない本当の理由」を子どもに教えるには?
教育者にも読んで欲しい参考文献
マインクラフトは子どもの創造力を伸ばすことができるのか?
創造力のある日本の生徒はたったの8%?
コンピュータ・ソフトウェア会社大手アドビ・システムズ社は6月29日、教職員向けに開催している教育フォーラム「2017 Adobe Education Forum」において、日本の生徒と教師を対象とした、学習、クリエイティビティ、将来の仕事についての認識に関する調査結果「Gen Z in the Classroom: Creating the Future(教室でのZ世代:未来を作る)」を発表した。
調査によれば、日本のいわゆるZ世代(12歳から18歳まで)の中で、自身を「創造的」と捉えていたのはわずか8%。アメリカ、イギリス、オーストラリア、ドイツの平均44%に比べて著しく低い結果となった。
また、日本のZ世代はグローバルの同世代と比較した場合、「将来何かを作る仕事をしている」と考える割合は日本は43%っだったの対し、グローバル平均78%と低く、さらには「創造性が求められる仕事や職業はたくさんある」と考えている生徒はわずか31%(グローバル平均76%)とこちらも著しく低い割合を示した。
教師へのアンケートでは日本の現状の学習方法が読み書き中心の座学であり、カリキュラムがそこまで追いついていないという意見が目立った。
このようにアドビ社のこれらの調査結果は日本の創造性を育む教育の遅れを露呈する結果となった。
豪州の教育カリキュラムに見る「創造力」の重要性
親世代にとっては、現代教育における創造力(Creativity)の重要性はかなりの共通認識として知られている。
人材派遣業大手のアデコ社が、上場企業に勤務する40代から50代の管理職(部長職・課長職)309人を対象に、「AI(人工知能)時代に求められるスキル・能力」について調査したところ、AI(人工知能)時代にビジネスで重要な能力は「対人関係力」と「創造力」がトップに挙げられた。
これは何も日本位限ったことではなく、先進国では共通の認識と言える。
オーストラリアでは2008年にオーストラリア・カリキュラム評価報告機構(ACARA)を設立し、「汎用的能力」の向上を目指してきた。
「汎用的能力」とはリテラシー、ニューメラシー(数学的基礎知識)、ICT技能、批判的・創造的思考力、倫理的行動、異文化理解、個人的・社会的能力の七つの能力が含まれる。これらはいずれも現代社会を生き抜くために必要不可欠な知識、スキル、態度と認識されている。
特に、批判的・創造的思考力(critical and creative thinking)については、いわゆる問題解決能力とも深く結びついているため、重要な能力の1つとして捉えられているようだ。
そして、この批判的・創造的思考力は座学では身につけることが難しい能力の一つでもある。
では、どのようにして、この批判的・創造的思考力を身につければよいのか?
マインクラフトで創造力は伸ばせるのか?
そんな中、2009年の発売以来、創造力を伸ばすのに一役買っているというのが「マインクラフト」というサンドボックスゲームだ。
マインクラフトは小学生を中心に人気の高い「ものづくりゲーム」で、2009年の発売以来、世界での累計販売が計1億2200万本以上を売り上げている。
人気の秘密は、ブロックを地面や空中に配置し、自由な形の建造物などを創造していくところ。「デジタル・レゴ」とも呼ばれ、往年の人気玩具、レゴに似たものづくり的な要素が人気の的となっている。
また、草原、森、砂漠、雪原などのバイオームが存在するほか、洞窟や廃坑、渓谷などの奥行きのある地形や昼夜の時間的概念を含んでいるところが子どもたちの「つくる意欲」を掻き立ててくれる。
さらに、MODというプログラミングを使って自分だけの世界を構築することも可能だ。
マインクラフトのプログラミングではLuaというコンピュータ言語のほか、Java、RubyとPythonといったメジャーな言語についても学習できる点が特徴となっている。
では、マインクラフトがなぜ創造力を伸ばすのに良いのか。
オーストラリア、クイーンズランド工科大学創造産業学部のマイケル・デズアニー准教授は「マインクラフトは数学、デザイン、芸術、地理学の分野で学生の創造力を伸ばす可能性がある」として、あらゆる教育者に薦めている。
デズアニー准教授はまた、マインクラフトが従来の教育方法ではなかなか芽が出なかった生徒への学習支援として一役買っているとも話している。
「(マインクラフトの調査を通じて)教師たちが最もエキサイトしたことの1つは、伝統的な授業では成功しなかった生徒がマインクラフトの授業を通じて、突如としてクラスのヒーローになるなど」
マインクラフトは北欧ではICT技能を伸ばすための必修カリキュラムとして導入している国もあるほど。
2020年に教育大改革によってプログラミング
タブレットやスマートフォン、プレイステーションなどあらゆるプラットフォームで遊べる点もうれしい。
...
日本人学校に入学すれば英語力は必要ないのか?
海外移住で気になる子どもの英語力
家族で海外移住するにあたって、特に気になるのが子どもの学校のことだろう。
これまでに、国際的な環境で暮らしていない子どもの場合には、なんと言っても言葉でのコミュニケーションが問題となるので、日本人学校の存在は非常に心強いものだ。
そのため、日本人が多く住む世界の主要都市には、日本人会などが管轄する日本人学校がある。当然、オーストラリアにも日本人学校は各主要都市に存在し、中でも、その規模の大きさと教育システムの良さで知られているのが、「シドニー日本人学校」だ。
両国の教育システムをおいしいとこどり
シドニー日本人学校では、日本の文部科学省の学習指導要綱に則してカリキュラムを実施する「日本人学級」とNSW州の教育課程に準じて授業が行なわれる「国際学級」の2つに分かれている。
2つに分かれているものの「国際学級」と「日本人学級」が合同で行なう行事もたくさんあり、「国際学級」においても日本語(国語)の授業が行なわれ、「日本人学級」でも英語の授業は日本の学校よりも格段に強化されているので、どちらのコースにおいても日本の文化や習慣を忘れるといったことはない。つまりは、どちらの教育システムを重視して学ばせたいかによって選択すれば良い。
まとめるとするなら、
●日本人学級に入学:日本に帰国する予定がある場合や日本の学習カリキュラムで教育させたい場合に有利。英語の学習も行なうが国際学級より英語に触れる機会は少ない
●国際学級に入学:オーストラリアに永住する予定の人やオーストラリアの学習カリキュラムで教育させたい場合に有利。英語環境にどっぷり浸かれるが、日本語や日本文化に関する学習はやはり日本人学級には及ばない可能性
ということが言える。
英語がまったく話せなくてもオーストラリアの学校で学べる
さて、本題の英語力だが、シドニー日本人学校では日本人学級に入学する場合には、英語の審査は行なわれていないので、日本の学校に通学していたときのようにスムーズ通学できるだろう。
国際学級の場合には、日本語(国語)の授業以外は英語で授業が進められるので、英語力が問われることになるだろう。
ただ、まったく英語が話せない状態の子どもが現地の公立校に通うことは珍しいことではない。バイリンガルに育てるには、かなりの程度で現地の環境になじむことが重要なので、そのあたりも念頭に入れておきたいところだ。
ドニー日本人学校
↓こういう海外移住を考えている人は日本人学級へ
海外プチ移住という生き方―かしこく生きる豊かに暮らす
読書離れにセラピー犬が大活躍!子どもが犬に本を読み聞かせる「R.E.A.D」がめちゃワンだふる!
「子どもの読書離れ」は今や日本のみならず世界各国で指摘されている。
読書が苦手な子どもが増えてきた背景には、テレビやインターネットといった受動的なメディアが普及してからと指摘する声は少なくない。
それらメディアによって、子どもたちは活字から情報を得る機会が少なくなってきたからだ。
とはいえ、今や教育現場でもテレビやインターネットといったメディアの利用は欠かせなくなっており、読書離れ、活字離れはなかなか歯止めが効かないのが現状のようだ。
社団法人全国学校図書館協議会の調査によれば、1ヶ月間に1冊も本を読まないという児童は、小学生が4.8%、中学生が13.4%、高校生が51.9%となっている。
つまり、中学生になってから急激に読書量が減ることがわかっている。
文部科学省によれば、読書活動は、
子どもが、言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにし、人生をより深く生きる力を身に付けていく上で欠くことのできないものです。
としている。
親や先生から「本を読みなさい!」と言われてきた人も多いことだろう。
さて、そんな読書離れ、活字離れに効果てきめんなプログラムが米国やオーストラリアで始まっている。
The Reading Education Assistance Dogs (R.E.A.D.:読書介助犬)と呼ばれるプログラムで、犬に読み聞かせすることで子どもの読書とコミュニケーションのスキルを向上させるプログラムだという。
今回は、そんな読書介助犬プログラムについて、オーストラリアで行われている事例などを基に紹介する。
読書に必要なのは自信と自己肯定感
Stay tuned for more pics & info on our #ReadingEducationAssistanceDogs program #KSIPanama #Education #Panama pic.twitter.com/0V391ZhIj4— KSI Panama...
体罰のある海外の学校とない学校を豪・英・米で比較して分かったこと
文科省が発表した調査によると、令和5年度(2023)の学校における体罰の発生件数は全国で472件、体罰を受けた児童生徒数は834人だった。前年度(令和4年度)の572件・991人からそれぞれ減少しており、日本でも体罰禁止への意識は高まっている。
では、海外移住や子供の留学を考えている親御さんは、子供が海外の学校に行けば日本よりも体罰への不安は軽減されるのだろうか?
答えは「否」である。
確かに多くの先進国では体罰は禁止されている。特にヨーロッパでは厳しい。しかし、それは主に「家庭内」でのこと。学校には学校のルールがあるため、必ずしも自分の子供が教師から体罰を受けないという保障はないのが現状だ。
そこで今回は、学校での体罰事情について、イギリス、アメリカ、オーストラリアにおける概要をお伝えする。小学生〜中学生の期間に海外留学を目指しているお子さんを持つ親御さんにとっては気になるテーマだ。果たして、どこの国が体罰の少ない国なのだろうか?
体罰は教育上有用という英国
イギリスやアメリカの映画などでは時々、子供が教師にお尻を叩かれたり、鞭で打たれたりする場面を見ることがある。
これは昔ながらのイギリスの教育方法に体罰が取り入れられてきたからだ。
そんなイギリスもかつては、「体罰禁止」を法制化したことがある。
1986年、イギリス政府は公立学校における「体罰禁止法案」を可決した。また、2000年までにイングランド、ウェールズ、スコットランドの私立学校でも体罰が禁止となった。
また、1998年には家庭内で体罰を禁止となったが、これにより学校の規律を守らない子供たちが増えたとして、2001年、クリスチャン系の私立高校の教師や保護者らが最高裁に対し「体罰復活」の訴えを起こした。
この裁判の影響から、2006年イギリス政府は教育法を改定。規律を乱す学生に対して、教師が懲戒できる権利を保障する内容を付け加えた。
ただし、お尻を叩くのは6回までなどの細かな規定があるなど、これらの細かな規定は主にキリスト教の教えと関連しているという。
体罰が法規制されていない州が19もある米国
体罰に対して厳しい目を注ぐヨーロッパに対し、アメリカが意外と体罰を容認している国であるということはあまり知られていない。
米国では2022年時点で約7万人の児童が学校で体罰を受けたとされる。1980年代には年間100万人以上いたことを考えると大きく減ってはいるが、それでも数字としては無視できない。
さらに驚くのは、法的に教師が児童に体罰(physical discipline)を行うことを条件付きで容認している州が2024年時点で17州もあるということだ(実際に実施しているのは12州)。
米国の公立校で体罰が法的に容認されているおもな州は以下の通り。
アラバマ州
アーカンソー州
ジョージア州
ミシシッピ州
ルイジアナ州
アリゾナ州
フロリダ州
ミズーリ州
カンザス州
オクラホマ州
テキサス州
インディアナ州
ノースカロライナ州
サウスカロライナ州
ケンタッキー州
テネシー州
ワイオミング州
主に南部の州が多く、中でもアラバマ州、アーカンソー州、ジョージア州、ミシシッピ州、テキサス州は体罰件数の約70%を占める。なお、コロラド州とアイダホ州は2023年に体罰を禁止しており、容認州はかつての19から17へ減っている。日本人が多く住む州は体罰が少ない傾向にある。
州や学校によってまちまちの対応となるオーストラリア
イギリスの教育制度の流れをくむオーストラリアもかつては体罰容認国だったが、イギリス同様1980年代後半から体罰禁止の気運が高まり、法整備が進んだ。
アメリカと同じく州によって対応が異なるのが特徴で、クイーンズランド州を除くすべての州で公立・私立ともに学校での体罰が禁止されている。暴力的な体罰ではなく、活動に参加させないタイムアウトなどの非暴力の懲罰を取り入れる学校が多い。
体罰に対して厳格なのがシドニーのあるニューサウスウェールズ州(NSW)とメルボルンのあるビクトリア州(VIC)。NSWは公立校が1990年、私立校が1995年に体罰を禁止。VICは公立校が1985年、私立校が2006年に禁止している。
一方、クイーンズランド州(QLD)は公立校こそ1989年に体罰を禁止したものの、私立校における扱いは法律上も曖昧な位置づけとなっている。1899年の刑法典に「親や教師は合理的な範囲で体罰を加えてよい」との規定が残っているためだ。
とはいえ、オーストラリアでは「Safe and Supported:オーストラリアの子供を守るための国家枠組み(2021〜2031)」が設けられ、州政府および連邦政府が子供の人権と安全を守る取り組みを強化している。これは2009〜2020年の枠組みを引き継ぐもので、児童の安全を守る風潮はこれまで以上に高まっている。
https://twitter.com/Anne_Ruston/status/1469086841693347842?s=20
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女子生徒の制服、スカートからパンツへの是非
日本の学校でも度々話題となる、女子生徒の制服をスカートから「パンツまたはスカートの選択制」にする議論。
これは、近年意識が高まっているトランスジェンダーへの配慮を含めて、これからの学校制服の大きな波となりそうだ。
しかしながら、日本では「男は男らしく、女は女らしくあれ」という同調圧力のような雰囲気があるのも事実。
そんな中、オーストラリアでは、パースに住む2人の少女の行動が州政府を動かし、制服のルールが変わったというニュースが話題となっている。
そこで今回は、オーストラリアの公共放送局「ABC」のニュースから、パースの学校の事例を紹介するとともに、制服選択制の是非について考察する。
女子の制服はスカートかパンツかの是非
こちらの動画のスクリプトを追ってみよう(概略)。
学生1:私たちの学校のスクールカラーは青、赤、白で、制服もとても素敵だと思います。
記者:オーストラリアの子どもたちの多くが、厳密な制服ポリシーをもつ学校に通っています。
学生2:学校指定の靴下ではない靴下を着用することは許されていません。夏には帽子をかぶらないといけません。
記者:ただし、女子生徒の制服にはいくつかの選択肢があります。 彼女たちはパンツまたはスカートを選ぶことができます。
学生1:私はスカートが好きです。普段から着ていますから。
学生3:私はズボン(パンツ)がいいです。心地良いし、かっこいいから。
記者:(オーストラリアでは)多くの学校に同様の制服ポリシーがありますが、どこにでも当てはまるわけではありません。 いくつかの学校では、女子の制服がドレスまたはスカートと決まっています。 男の子はショーツやパンツを着用していますが、それは多くの議論を引き起こしています。メルボルン大学の最近の調査によると、ショートパンツやズボンを着ることで、昼食休憩時間における活動がより活発になることが分かっています。
LAURE ROSEWARNE(メルボルン大学):調査では、制限的なドレス、スカートとは対照的に、ショートパンツやズボンを着ることで、ランチタイムに運動をする可能性が高いことが示されています。
記者:ここに制服に情熱を燃やす女の子を紹介します。
ソフィア:こんにちは私はソフィアです
ソフィー:私はソフィーです
ソフィア:私たちは11歳でパース出身です
ソフィア:ソフィーと私は、女子の制服でもショートパンツやズボンを着るという選択肢があっても良いと思っています。
記者:最近、ソフィアは西オーストラリア州教育相に手紙を書いた。彼女が体育の時間を除いてショーツやズボンを着ることが許されないというのは公正ではないと訴えたのです。
ソフィア:数ヶ月後、教育省から電話をもらいました。教育省の方はが政策を変えようとしていると言いました。それは私、お母さん、そしてすべての友達にとって本当に良いニュースとなったと思います。
記者:ソフィアさんたちの手紙は、彼女たちの学校の制服ルールばかりでなく、州の公立校が女子生徒にドレスとズボンの間で選択肢を提供するよう州全体の規則を変えることにつながりました。さらに、ビクトリア州でも同様の規則をもたらすかもしれないと西オーストラリア州政府は語ったといいます。「Girls Uniform Agenda」と呼ばれる団体は他の州も追随するようキャンペーンしています。
ソフィア:オーストラリアのすべての女の子たちは私たちのようにスポーツをしたいと思っていて、誰もが幸せで自由になることができるので、私立学校を含むショートパンツやズボンを選ぶようになると素晴らしいことだと思います。
記者:しかし、誰もが同意するわけではありません。 制服選択制については、個々の学校で決めるべきだと思っている人もいます。
トランスジェンダー問題への影響は?
いかがだっただろうか? この動きは拡大しており、2017年9月には、ビクトリア州の教育省でも女子制服の選択制を導入することを決めたほか、ニューサウスウェールズ州およびクイーンズランド州では学校が個別に設定して良いことになっている。日本でも一部の学校では制服選択制を導入している学校が出てきている。
しかし、これは例えば、男子がスカートを着用することは許されないのかというトランスジェンダーの問題にもかかってくるため、慎重な議論が続けられる必要がありそうだ。
日本ではいろんな意味でブランドの一部である「制服」
プログラミング必修化で海外在住および帰国子女の小学生にも影響?オンラインで学べるプログラミング教室・教材まとめ
日本および世界各国でIT人材が不足
経済産業省が2016年6月10日に発表した調査結果によれば、情報セキュリティなどに対するニーズの増大やビッグデータ、IoTなどの新しい技術の登場によって、IT人材の不足が浮き彫りになってきているという。
経産省の試算によれば、こうしたIT人材の不足は、2020年に36.9万人、2030年に78.9万人も足りないということになる。
昨今より、日本国内の人材不足は業界内では知られていたが、数字を見る限り、かなり深刻なようだ。
また、IT職種における人材不足は日本だけに限っているわけではない。
米国のコンピュータ・サイエンス人材育成のNPO法人「Code.org」の調査によれば、米国では2020年に140万件の雇用機会があるものの、コンピュータ・サイエンスを学ぶ学生はわずか40万人に過ぎず、極度の人材不足に陥ると警告している。
各国のプログラミング教育事情
このように世界的に人材不足であるIT職は、各国も人材不足を解消するための施策が実施されている。
各国の状況はどうなっているのかについて、列挙してみると以下のようになる。
イギリス:義務教育期間(5歳~16歳)においてプログラミング教育を全国の学校で必修化。
オーストラリア:プログラミングやコンピュータサイエンスを学ぶ授業をYear3以上の初等教育(8歳~13歳)において必修化。
シンガポール:中等教育の普通校技術系コースで教科「Computer Applications」が独立教科として設けられ必
修となっている。
フランス:アルゴリズムとプログラミング教育は、現在後期中等教育(高校程度)の一部のコースで実施されている。
米国:一部の学校でのみプログラミング教育が実施されているが、いずれも必修ではない。しかし、国全体でプログラミング教育は推奨されており、Apple社が今秋から始まるConnectED Schoolに対し、教師用にMac・iPad4,500台と児童生徒用iPad5万台を無償提供するなど、高等教育の現場ではかなり進んでいる。
韓国:プログラミング教育は中学校で選択科目、高等学校の教科「情報」の学習項目の一部として必修化されている。
こうやって見ると、概ねどの国も「プログラミング」の授業を日本よりも早期から始めていることがわかる。
こうした世界的な情勢や日本国内の事情から、文部科学省は2020年より小学校でプログラミングを必修化する方針を固めた(中学は21年、高校は22年を予定)。
プログラミングの必修化が決まれば、当然、外務省が管轄する海外の日本人学校および補習授業校のカリキュラムにも反映してくるはずなので、海外在住者や帰国子女のスタディ・プランにも少なからず影響が出る。
そこで今回は、世界的に必要とされている学習スキル「プログラミング」について、教室や教材などについて紹介する。
教室などはオーストラリアをベースとするが、同等の教室は先進国各国にあるほか、教材は世界共通のものもあるので、オーストラリア国外の在留邦人の人もぜひチェックしておいてほしい。また、インターネットを介して購入できる教材などもあるので、日本のプログラミング教室や教材についても合わせて紹介する。
豪州で学べるプログラミング教室・教材まとめ
基本からしっかり学ぶなら「プログラミング教室」
講師からきっちり学ぶならプログラミング教室に通うのがベスト。ただし、オーストラリアではまだまだ子供向けのプログラミング教室は少ない。個人で行っているチューターなどもあるので、ここでは代表的なものを紹介しています。
Code4Fun
元NASAのソフトウェア・エンジニアのジェシー・クラーク氏をヘッドコーチに置くプログラミング教室。プログラミング学習ソフト「スクラッチ」を用いてコーディングを覚えるビギナーコースから3Dゲームを制作するプロコースまでの3段階のコースを用意。Year1~Year11が対象。教室はシドニー郊外に12教室ある。
http://www.code4fun.com.au/
CodeCamp
オーストラリア最大規模のプログラミング学習イベント「CodeCamp」がこの9月後半~10月に開催! 初心者でも作れるiPhoneアプリの作り方のほか、ホワイトハッキングの仕組みを覚えたり、Javascriptのコーディングを試作したりと初心者から上級者まであらゆるレベルの人を対象としている。昨年は全国で約8000人が参加、会場はシドニー、メルボルン、ブリスベン、ゴールドコースト、アデレード、ニューカッスル、タウンズビルほか。
http://www.codecamp.com.au/
Tech Kids Camp
日本国内でプログラミングを学ぶなら、サイバーエージェントが運営している「Tech Kids Camp」がオススメ。短期集中の「キャンプ」、長期で学べる「スクール」、地域密着型で少人数制の「ホームティーチャー」とニーズに応じた学習スタイルが選べるほか、子どもたちがプログラミングやプレゼンテーション能⼒を⾝につけることのできるコースも豊富。
http://techkidscamp.jp/
自宅にいても学習できる!学習ソフト・アプリ
コンピュータを学ぶなら、学習ソフトやアプリを使えば自宅でもできる。パソコンがなくてもタブレットでも学習が可能かつ多くのものが無料なので、すぐにでも始められるのが特徴。ここでは子供向けに開発された「ビジュアルプログラミング言語」と呼ばれているものを紹介。
スクラッチ(Scratch)
オーストラリアの多くの小学校では2016年、Year3以上の学年でプログラミングが必修化されている。その授業でも多くの学校が利用しているのがプログラミング学習ソフト「スクラッチ」。マサチューセッツ工科大学のメディアラボが開発した子供向けのソフトで、直感的な操作方法ながら、プログラミング学習の基礎となるオブジェクト指向について自然と理解できるようになる。
https://scratch.mit.edu/
プログラミング
文部科学省が開発した子供向けのプログラミング学習サイト。操作性はスクラッチと同様で、ブラウザがあればすぐにでも始められる。簡単な操作で自分が作る絵を動かしたりすることでプラグラミングの方法論などを学んでいく。簡単なゲームのプログラムも高度なプログラミングもこの基礎を理解することが大事なので、文科省ではスクラッチ同様、プログラミンの利用を薦めている。
http://www.mext.go.jp/programin/
Viscuit(ビスケット)
子供向けのプログラミング学習ソフトとしては老舗的な存在のビスケット。より直感的な操作性で3歳児でも遊びながら、プログラミングの仕組みについて体験することができるのが特徴。パソコンやタブレット、スマートフォンなど使えるデバイスも多いので、こどもにゲームをさせるくらいならとインストールしている親御さんも多い。
http://www.viscuit.com/
Swift Playgrounds(スウィフト・プレイグラウンズ)
Apple社が開発したiPadを利用したプログラミング学習アプリ。iPhoneやMacで使われているOS「iOS」やApple Watchなどのアプリケーションを開発するために必要なプログラミング言語「Swift(スウィフト)」の記述方法を学べる。Swiftは従来の「Object-C」から新しくなった言語で、より直感的にコードを書けるようになるという。リリースは2016年10月13日(日本語版は未定)。
http://www.apple.com/au/swift/playgrounds/
いかがだっただろうか?
プログラミングの世界は開発言語によっても学ぶことが異なり、縦軸にも横軸にも幅の広い世界のため、学ぶことを逡巡する若者も多い。しかしながら、それゆえプロとして活躍できれば高給の職に就けたり、起業家としても大成できる可能性も高まる。
この世界的な人材不足からすれば、その潮流は今後より顕著なものとなるだろう。
それゆえ必修化の流れに乗って、コンピュータ科学の分野をこどもに勉強させるのも良さそうだ。
iPadは学割でも購入可。プログラミング学習にもオススメですよ!
オーストラリア親子留学を自力で実現するために何をいつまでにすべきか
Photo:Tourism and Events Queensland
オーストラリア政府観光局の発表によれば、
2016年、日本人のオーストラリアへの渡航者数が41万3,800人となり、前年比22.7%増となった。
一方、2015年度のオーストラリアへの留学生は8080人と前年比11.1%増と、旅行やビジネス、留学を含め近年、オーストラリアを訪れる日本人が増えている。
そんな中、近年の留学形態で人気なのが「親子留学」。
最近ではモデルの紗栄子さんが、英国での親子留学をスタートさせたことが話題となった。
SAEKO♡さん(@saekoofficial)がシェアした投稿 - 2017 9月 26 1:07午前 PDT
↑2017年9月から子どもの教育のためロンドンに拠点を移した紗栄子さん
親子留学のメリットはさまざまで、一般的に以下のようなメリットが考えられる。
子どもを幼少期の頃から海外生活を体験させられる
海外での新しい環境でリフレッシュできる
親も子も語学力を強化できる
などなど、親にとっても子にとってもメリットがあるようだ。
親子留学というと、短期留学やサマーキャンプが主流だが、近年では短期留学だけでは真の語学力が身につかないと、中・長期および「教育移住」という、子どもが現地校に通うケースも増えてきている。
そして、中・長期での親子留学では、オーストラリア、イギリス、カナダや英語圏のアジアに人気が集中しているようだ。
中でも、近年注目を集めてているのが、オーストラリアのQLD州。
留学先として人気のオーストラリアの中にあって、シドニーやメルボルンよりも物価がそれほど高くなく、グレートバリアリーフなどオーストラリアらしい自然も十二分に満喫できるというのが人気の理由だ。
クイーンズランド州には毎年8万5000人もの留学生が訪れており、留学都市の代表格といえばブリスベンとゴールドコースト。
とはいえ、長期留学になると学費はもちろん、留学エージェントに支払う費用などもかさむ可能性があるほか、オーストラリアやイギリスなど物価の高い国の場合は、多額の生活費が必要となる。
そのため、長期の親子留学の場合には、親御さんが英語力に自信があれば自身で申し込むケースもある。
そこで今回は、今注目されている親子留学を自力で実現するための「手順」について、オーストラリアQLD州を例になるべく分かりやすく解説してみる。
なお、今回紹介するのはQLD州を留学先の一例と紹介するが、他州においても同様の手順となるので、参考にしてもらいたい。
1年~6ヶ月前:親子留学は学校選びから
親子留学の第一歩は、子供の学校選びから始まる。
学校を選ぶにはQLD州教育省国際課が運営している公式サイトEQIから、留学生受け入れを行っている学校(中学生以上が対象)の一覧を見ることができる。
EQI高校リストを見る
EQIでは、学校の特徴から施設、プログラムなど詳細に見ることができる。数多くの学校を見るのはたいへんだが、エリア別に紹介されているので、どの地域に留学をすべきかをまずは決めるのが良いだろう。
また、公立・私立にかかわらず、オーストラリアでは学校のランクがスコアで公開されている。
いわゆる学校の成績表というわけだ。
この格付を行っているのが「Better School」という団体。
この団体のホームページを見てみると、以下のようにすべてランキング付けされている。
School Ranking
6ヶ月~3ヶ月前:入学手続きやホームステイの申し込み準備
留学したい学校が決まったら、入学手続きやホームステイの申し込みを行なおう。
その際、気をつけたいのはオーストラリアの学校は4学期制でかつ、1月が年度初め(12月が年度末)となる点だ、
ホームステイは現地のエージェント利用するのがスムーズだろう。
また、自身で宿泊先を見つけることも可能だ。もし、事前に下見に来ることができるなら、その際に、家を借りるというのも一つの手だろう。
賃貸については、以下の大手サイトが役に立つだろう。
Real Estate.com.au:https://www.realestate.com.au/rent
Domain: https://www.domain.com.au/?mode=rent
3ヶ月~2ヶ月前:学生ビザの申し込み&航空券
学生ビザは留学先の学校が政府認定校(CRICOS登録校)じゃないと留学できないが、いわゆる公立校であればまったく問題はない。
学生ビザは申し込みから発給までに約1ヶ月程度かかると考えておいたほうが良いので、なるべく早くに申し込もう。
学生ビザが発給されたら、いよいよ航空券を取得し、留学への準備に備えよう。
以上が親子留学のための大まかな手順となるが、学校の下見や家の下見ができる人は6ヶ月前に行なっておくのをおすすめする。
留学エージェントの場合は、ホームステイが中心となり、あまり物件を選ぶことができないというデメリットもあるほか、現在、オーストラリアの賃貸は相対的に物件数が少なく、売り手市場となっているため、見つけるのが難しい場合もある。
いずれにせよ、早めの準備が成功する留学への近道となるので、決断はお早めに!
オーストラリアの小学生はランドセルは使わないので、リュックサック(デイ・バッグ)が必需品となります。













